これは企業のプレスリリースだね。ニュースリリースあるいは報道発表とも呼ばれる。
 企業などが報道機関向けに情報提供して、記事にしてもらう。
 かつてはFAX、今はメールが中心だろう。
 記事にするかどうかは報道機関の判断だが、学校の広報担当の皆さんもぜひトライしてはどうか。

 さて、株式会社ロイロが発信したニュースがこちら。

 「愛知県内すべての県立高等学校・県立特別支援学校でロイロノート・スクールの無償利用を開始」

 以下は、上記リリースからの引用。
 愛知県教育委員会は、学びの保証とICTを活用した授業の拡充のため、令和3年度、県内すべての高等学校・特別支援学校でロイロノート・スクールを無償利用することとなりました。
 ロイロノート・スクールは、
 ・2020年度の緊急事態宣言中に、全国で活用された授業支援クラウドである
 ・1年間全校での無償利用が可能
 ・コロナ禍で登校ができない状況でも生徒 – 教員がやりとりできる
 ・シンキングツール(思考ツール)やプレゼンテーション機能などコロナ収束後も、ICTを使った生徒主体の授業改革の基盤として期待できる
 など、愛知県立高等学校・県立特別支援学校での新しい学びを支えるツールとして期待されています。
 ロイロノート・スクールは愛知県下の多くの自治体で利用されており、愛知県立高等学校でもすでに多くの学校で利用されています。
 以上、引用おわり。

 新聞記者たちは、これを元に記事を書くわけだ。
 場合によっては実際に企業に出向き、さらに追加取材する場合もある。

◆次の注目は授業支援ソフトだ
 公立小中学校では「1人1台端末」が実現した。
 高校はGIGAスクール構想の対象ではないが、いずれ近い将来「1人1台端末」が実現するだろう。

 今はコロナの関係からオンライン授業での活用が注目されているが、本来の狙いは日々の授業での活用である。
 となると、次に注目されるのは授業支援ソフトや、さまざまな支援アプリということになろう。
 スマホがこれだけ普及したのも、結局はいろいろなアプリが使えるからであって、ただの通信機器だったらここまでの普及はなかっただろう。

 クロームブックやタブレットをただ検索に使ったり、連絡用に使うのではスマホと大差ないわけで、授業内容をアップグレードするためにこそ使われなくてはならない。
 というわけで、これからは授業支援ソフトや教員業務支援ソフトの売り込み合戦が一層過熱するだろう。
 
◆知名度はロイロノートが一番か
 授業支援ソフトとしては、「ロイロノート」の知名度が一番かもしれない。
 上記サイトに導入事例(校)が紹介されているので興味のある方はどうぞ。
 私も、実際に導入している学校をいくつか知っている。

 「スクールタクト」も結構よく聞く。
 同社のサイトには導入事例として、さいたま市立大宮北高校の名前もあった。

 あと、よく聞くのは「MetaMoji(メタモジ)」あたりかな。
 一太郎で知られたジャストシステムの創業者が新たに立ち上げた会社だね。

 ハードをどうするかの次は、ソフトをどうするかだ。
 私自身は直接生徒を指導する立場ではないので、それほど強い関心を持っているわけではなく、当然知識も浅いわけだが、先生方はそうもいかんだろう。
 まだの方は、さっそく研究、検討されたい。