明日(7月9日)から第103回全国高校野球選手権埼玉大会が開幕する。
 出場校は連合6チーム含む149校である。
 
 さて今日は、ボールも握ったことはなく、バットも振ったこともない私が大胆にも全試合の結果を予想する。
 予想の方法は、以前にもやったことがある「部員数の多いチームが強いんじゃないの?」に基づく。
 これが案外当たるのである。
 参考までに過去ブログ記事はこちら。
 「高校野球、やっぱり部員の多いチームは強かった」(2018年7月24日)
 大体8割以上の確率で当たる。

◆春季大会の結果から
 まず直近の大会である春季大会の結果を振り返ってみよう。
 優勝は浦和学院、準優勝は花咲徳栄。
 ベスト4に残ったのは、昌平と上尾。
 特に昌平は準決勝浦和学院戦で延長戦の末10対9で敗れており、ここで勝っていれば優勝の可能性もあった(と思う)。
 ベスト8に残ったのは、埼玉栄・春日部共栄・浦和実業・立教新座で、これらは今大会シードチームとなっている。
 昨年秋の大会で準優勝の細田学園とベスト4の大宮東は共にベスト16止まりだった。

◆新聞予想は?
 埼玉新聞による予想は次のようになっている。
【浦和学院-立教新座ゾーン】
 浦和学院が大本命。Cシード立教新座が続く。
 その他、昨夏独自大会優勝の狭山ヶ丘、昨秋準優勝の細田学園市立川越本庄東などの名前を挙げている。

【花咲徳栄-浦和実業ゾーン】
 花咲徳栄が最有力。浦和実業大宮東西武台山村学園など実力校がひしめく。他に白岡川口の公立勢の名も挙げている。

【春日部共栄-上尾ゾーン】
 上尾春日部共栄を筆頭に、秀明英光大宮北川越東山村国際が追う展開としている。

【埼玉栄-昌平ゾーン】
 昨秋県大会覇者の昌平に対し、埼玉栄川口市立がどこまで迫れるか。その他、早大本庄正智深谷星野の名前を挙げている。

◆大所帯ほど強そうだに基づく全試合結果予想
 ここからは、「部員数の多い学校ほど強そう」に基づく個人的予想である。
 こういうのは予想とは言わないかもしれないが、どんな結果になるかやってみよう。
 カッコ内の数字は部員数である。埼玉新聞特集記事のアンケートに答えたものだ。部員数未回答の学校もいくつかある。

【浦和学院-立教新座ゾーン】
▽1回戦
東京農大三(81)-川越南(32)
坂戸(36)-八潮(16)
栄東(30)-岩槻(17)
越谷北(42)-豊岡(32)
浦和(66)-熊谷(35)
▽2回戦
浦和学院(96)-聖望学園(87)
越谷南(37)-川越総合(15)
東京農大三(81)-北・桜・松(12)
伊奈学園(69)-川越西(34)
独協埼玉(42)-上尾南(15?)
坂戸(36)-三郷北(26)
栄東(30)-大宮工業(27)
本庄東(60)-与野(50)
細田学園(66)-狭山ヶ丘(?)
東野(24)-狭山工業(19)
市立川越(73)-越谷北(42)
熊谷商業(61)-大宮光陵(22)
春日部工業(34)-草加西(28)
浦和(66)-川口青陵(31)
狭山経済(22)-越生・日高(12)
立教新座(59)-栗橋北彩(11?)
▽3回戦
浦和学院(96)-越谷南(37)
東京農大三(81)-伊奈学園(69)
独協埼玉(42)-坂戸(36)
本庄東(60)-栄東(30)
細田学園(66)-東野(24)
市立川越(73)-熊谷商業(61)
浦和(66)-春日部工業(34)
立教新座(59)-狭山経済(22)
▽4回戦
浦和学院(96)-東京農大三(81)
本庄東(60)-独協埼玉(42)
市立川越(73)-細田学園(66)Dシード
浦和(66)-立教新座(59)Cシード
▽5回戦
浦和学院(96)-本庄東(60)Dシード
市立川越(73)-浦和(66)
▽準々決勝
浦和学院(96)-市立川越(73)

【花咲徳栄-浦和実業ゾーン】
▽1回戦
川越(45)-八潮南(23)
鴻巣(?)-開智(27)
朝霞西(40)-白岡(37)
所沢中央(20)-羽実・羽一(13)
妻・白・児(15)-寄居城北(13)
▽2回戦
花咲徳栄(122)-朝霞(30)
春日部東(54)-大宮開成(32)
川越(45)-杉戸農業(14)
西武台(36)-和光(17)
山村学園(96)-入間向陽(45)
城西川越(40)-鴻巣(?)
蕨(44)-朝霞西(40)
大宮東(84)-本庄(30)
叡明(55)-杉戸(29)
北本(36)-進修館(26)
所沢中央(20)-浦和工業(15)
滑川総合(72)-桶川(27)
川口(52)-川越初雁(22)
川口工業(20?)-妻・白・児(15)
庄和(31)-蓮田松韻(15)
浦和実業(82)-城北埼玉(?)
▽3回戦
花咲徳栄(122)-春日部東(54)
川越(45)-西武台(36)
山村学園(96)-城西川越(40)
大宮東(84)-蕨(44)
叡明(55)-北本(36)
滑川総合(72)-所沢中央(20)
川口(52)-川口工業(20?)
浦和実業(82)-庄和(31)
▽4回戦
花咲徳栄(122)-川越(45)
山村学園(96)-大宮東(84)Dシード
滑川総合(72)-叡明(55)Dシード
浦和実業(82)-川口(52)
▽5回戦
花咲徳栄(122)-山村学園(96)
浦和実業(82)-滑川総合(72)
▽準々決勝
花咲徳栄(122)-浦和実業(82)Cシード

【春日部共栄-上尾ゾーン】
▽1回戦
深谷商業(18)-富士見(16)
志木(35)-久喜工業(23)
宮代(19)-開智未来(15)
不動岡(30)-新座(14?)
大宮南(50)-小鹿野(11)
浦和麗明(83)-浦和西(17)
▽2回戦
春日部共栄(118)-所沢(?)
本庄第一(62)-深谷第一(30)
埼玉平成(31)-深谷商業(18)
越谷西(37)-所沢北(32)
山村国際(59)-岩槻商業(13)
狭山清陵(37)-志木(35)
宮代(19)-鶴ヶ島清風(18)
秀明英光(48)-大宮(19)
大宮北(?)-桶川西(27)
市立浦和(41)-不動岡(30)
大宮南(50)-南稜(27)
松山(50)-草加(39)
川越東(115)-越ケ谷(?)
浦和麗明(83)-熊谷工業(44)
久喜北陽(32)-い・武・新(14)
上尾(82)-川越工業(53)
▽3回戦
春日部共栄(118)-本庄第一(62)
越谷西(37)-埼玉平成(31)
山村国際(59)-狭山清陵(37)
秀明英光(48)-宮代(19)
市立浦和(41)-大宮北(?)Dシード
大宮南(50)-松山(50)
川越東(115)-浦和麗明(83)
上尾(82)-久喜北陽(32)
▽4回戦
春日部共栄(118)-越谷西(37)
山村国際(59)-秀明英光(48)Dシード
大宮南(50)-市立浦和(41)
川越東(115)-上尾(82)Bシード
▽5回戦
春日部共栄(118)-山村国際(59)
川越東(115)-大宮南(50)
▽準々決勝
春日部共栄(118)-川越東(115)

【埼玉栄-昌平ゾーン】
▽1回戦
熊谷西(29)-飯能(13)
ふじみ野(39)-秩父(21)
浦和東(38)-小川(19)
栄北(32)-秀明(13)
正智深谷(71)-浦和北(21)
▽2回戦
埼玉栄(84)-秩父農工科学(21)
三郷工業技術(20?)-越谷総合技術(12)
西武文理(55)-熊谷西(29)
国際学院(39)-所沢商業(?)
星野(89)-越谷東(29)
ふじみ野(39)-吉川美南(15)
慶応志木(43)-草加東(24)
川口市立(71)-三郷(16)
早大本庄(30)-草加南(15)
春日部(51)-浦和東(38)
鷲宮(46)-栄北(32)
武南(50)-鷹・橘・農・深(13)
所沢西(25)-新座柳瀬(21)
正智深谷(71)-浦和商業(?)
武蔵越生(76)-坂戸西(32)
昌平(88)-飯能南(19)
▽3回戦
埼玉栄(84)-三郷工業技術(?)
西武文理(55)-国際学院(39)
星野(89)-ふじみ野(39)
川口市立(71)-慶応志木(439
春日部(51)-早大本庄(30)Dシード
武南(50)-鷲宮(46)
正智深谷(71)-所沢西(25)
昌平(88)-武蔵越生(76)
▽4回戦
埼玉栄(84)-西武文理(55)
星野(89)-川口市立(71)Dシード
春日部(51)-武南(50)
昌平(88)-正智深谷(71)
▽5回戦
星野(89)-埼玉栄(84)Cシード
昌平(88)-春日部(51)
▽準々決勝
星野(89)-昌平(88)Bシード

◆準々決勝(再掲)
浦和学院(96)-市立川越(73)
春日部共栄(118)-川越東(115)
星野(89)-昌平(88)Bシード
花咲徳栄(122)-浦和実業(82)Cシード
◆準決勝
春日部共栄(118)-浦和学院(96)Aシード
花咲徳栄(122)-星野(89)
◆決勝
花咲徳栄(122)-春日部共栄(118)

 以上が、部員数からはじき出した結果予想だが、そんなに違っていない気がする。
 ただ、浦和学院が準決勝敗退になっていたり、昌平が準々決勝敗退になっているあたりが、本物の予想とはだいぶズレている。
 星野は春季大会は地区予選で敗退しているから、川口市立・埼玉栄・昌平を撃破して準決勝まで上がってくることは考えにくい。

 最後に部員数多い順をまとめておこう。
花咲徳栄  122人
春日部共栄 118人
川越東   115人
浦和学院  96人
山村学園  96人
星野    89人
昌平    88人
聖望学園  87人
埼玉栄   84人
大宮東   84人
浦和麗明  83人
上尾    82人
浦和実業  82人
東京農大三 81人
武蔵越生  76人
市立川越  73人
滑川総合  72人
川口市立  71人
正智深谷  71人

 太字は平成以降、夏の選手権出場経験のある学校(市立川越は川越商業、滑川総合は滑川として出場経験あり)。
 公立の雄と称される上尾は昭和59年が最後の出場だ。
 平成以降2回出場の本庄第一は今回調査では62人。復活のためには部員増が必要かもしれない。
 つい最近まで女子校だった浦和麗明が急に部員を増やしている点が注目される。

 増えたから強いのか、強いから増えたのか。
 そのあたりはよく分からないが、今の時代、投手は最低でも3~4人は必要で、その分の捕手がいて、野手も10人くらいとなると、少なめに見積もって1学年15~16人は欲しい。そうしないと単発に終わってしまう。
 学校規模が縮小傾向にある公立は、一部活でこれだけの部員を集めるのは容易ではない。その点からも私立の時代が続きそうだ。