学校説明会を見に行く。
今シーズン3校目。
いわゆる塾説はほぼスルーしているが取材には積極的に行く。
受験生・保護者向け説明会も可能な限り行く。
トータルすると学校訪問機会は減っていないし、むしろ増えているくらいだ。
さて、今日の学校説明会。
1日4回制。
1回目9時からで、その後11時から、1時半から、3時半からと続く。
1回の参加者を減らし回数でカバーする。
コロナ以後定着したやり方だ。
◆説明会は1時間以内
1回の説明は45分程度で終わる。
校長挨拶
学校説明
入試説明
内容はこの三つだけ。
最近は公立の説明会もだいぶコンパクトになってきたが、私立はさらに簡素化している印象だ。
1日に3回も4回も回そうとしたら1回はどうしたって1時間以内で終わらせる必要がある。
そのためには余分なものは極力カットしなければならない。
よって、今日の説明会も歓迎セレモニー的なものは一切なし。
◆みんなで動画視聴してどうする
説明会の時間を割いて全員に動画を視聴させる学校がある。
以前にも書いたと思うが、一体いつの時代の話かと思う。
YouTubeにでも上げておけば、誰もが好きな時に簡単に見られる時代だ。
まあ、我慢できて5分だろう。
15分も20分もかかる動画を見せられたのではたまったものではない。
その場に来なくても出来ることをわざわざやるのは、はっきり言って「間抜けな演出」である。
今日の説明会では、そのような前時代な演出はもちろんなかった。
ただし、開会前の待ち時間には動画を流していた。
あとは「HPに動画がありますから、後で見てください」で終了。
今日の説明会の印象が良ければ、放っておいても見るから心配ない。
◆個別に最適化された説明会
今日は説明会と個別相談を同時展開する方式だった。
どちらも事前予約制。
説明会の後で個別相談、あるいはその逆、またはどちらか一方。
私立の説明会が簡素化しているのは、個別相談重視の現れとも考えられる。
世はとうの昔に「個の時代」となっている。
文部科学省ですら「個別に最適化された深い学び」などと言っているではないか。
だとすれば、説明会だって「個別に最適化された説明会」が求められるのは当然ではないか。
個別相談こそが、正にそれなのである。
聞き手の思いはそれぞれである。
聞きたい部分は一人一人異なるのだ。
まあ、最大公約数的なこと、つまり大多数の人が聞きたがっているであろう共通の内容は一定程度ある。
だからそれを全体説明の形でやるのは合理的だ。
それ以外は個別相談という名の「個別に最適化された説明会」に任すのだ。
私立はこうした時代の変化に気づいているようで、個別相談をメインディッシュとして位置づけている。
その点公立は、いまだにデザートか食後のコーヒー扱いだ。
「デザートお付けしますか?」
って、何言ってんだ。
全体説明はスープだよ。
そこで見せる音楽やダンスはパセリ。
人員確保(相談にあたる教員確保)が容易ではないのは分かるが、発想を根本から変える必要があるだろう。
コメントを残す