学校説明会において「説明」というワード(単語)に引っ張られ過ぎてはいけない。
ネットで調べてもよく分からないことがある。
人から聞いてもいまいちピント来ないこともある。
だから、当事者が直接説明することは大事だ。
と、まず、説明を全否定しているわけではないことを明らかにしておこう。
だが、説明会だから説明さえすればいいというものではない。
学校がなぜ説明会を開くか。
それは、より多くの志願者を獲得したいからだろう。
そうじゃないという学校もあるかもしれないが、その場合は、この先は読む価値がない。
志願者を増やしたいのが目的であるとすれば、学校説明会はそのための方法の一つである。
ここでは深入りしないが、増やすための方法は他にもある。
しかし、今回は説明会に話を絞る。
では、学校説明会にやって来た生徒を、最終的に志願に結び付けるにはどうしたらいいか。
重要なのはここだ。
ここでちょっと脇道にそれる。
が、本題と無関係ではない。
私は去年から塾説明会というのには、基本参加していない。
ただ、その分、受験生・保護者対象の説明会をできるだけ見に行くようにしている。
目的の一つが、受験生・保護者の心を動かすような説明会や説明になっているかを知ることだ。
学校の先生であるから説明は上手い。
プロだから当たり前だ。
が、ここでの説明は分からせれば良いというものではない。
この学校に決めよう。
そう思ってもらえるような説明でなければならない。
そこまで一気に行かなくてもいい。
個別相談受けてみようかな。
体験入学来てみようかな。
文化祭見てみようかな。
家に帰ってもっと詳しく調べてみようかな。
つまりは、次の行動(アクション)につながるようなものでなければならない。
そうしないと、最終的に志願には結びつかない。
本題に戻る。
私が観察した範囲内では、説明し理解させるという点では皆一級品だ。
だが、行動を促すという点では物足りないケースがある。
なぜ、そうなってしまうのか。
おそらく、説明という言葉に引っ張られ過ぎなのだろう。
というのが、私の推論だ。
説明会だから、よく分かる説明をしなければいけない。
説明によって魅力をアピールしなければならない。
しかし、この場のミッションは、分からせることではないのだ。
このあたりが、おそらく日々の授業と異なる点だ。
テレビの通販番組で、ただ商品を説明しても無意味だ。
購入という行動に移してもらわなければならない。
推測するに、この場合、説明の仕方や内容は、消費者の次なる行動、すなわち即電話するという行動から逆算して組み立てられているのではないか。
だとすれば、説明会における説明も、受験生に期待したい次なる行動から逆算したものでなければならない。
もちろん、最初からそういう組み立てになっている説明もたくさん聞いて来た。
そういう方は、今までどおりでいい。
だが、逆算という発想がなかった、あるいは弱かったと思われた方は、ぜひ取り入れてみて欲しい。
コメントを残す