本日は吉川市立吉川東中学校で保護者対象の講演。
世の中の空気も徐々に変わり、リアルのセミナーも復活の兆し。
◆家庭教育学級
今日のセミナーは、市町村が支援する「家庭教育学級」という事業の一環として行われた。
ざっくり、PTA活動の一部と考えてもらっていいだろう。
コロナ以前、他市においても「家庭教育学級」の講師として招かれたことが何度かある。
参考までに、吉川市ホームページにある説明。
家庭教育学級とは
校内的には、「家庭教育学級」の一環だが、講師派遣については埼玉新聞社に依頼があった。
なので、対外的には埼玉新聞社による講師派遣サービスという性格もある。
埼玉新聞「教育セミナー」講師派遣
今のところ、派遣できる講師は私一人である。
年齢的にいつまで続けられるか分からないので、次世代にバトンタッチしなければと考えている。
どなたか講師として名乗りを上げてくれると有難い。
リアル(対面)の参加者プラスYouTubeによるライブ配信という形で行われた。
話題は、入試の仕組みやこれからの受験勉強のポイント。
講演の模様は、吉川東中学校のホームページでも紹介されている。
吉川東中、仕事が早い。
家庭教育学級が行われました。
前述のように、家庭教育学級は自治体が社会教育の一環としてバックアップするものだが、実際の企画・運営などはPTAが担うことになる。
体験活動をやったり、講演会を開いたり、視察研修を行なったりとさまざまな形態がある。
何をやるにしてもPTA、特に役員の方には、大きな負担になるわけで、そんなものはやめちまえという意見もあるようだ。
そもそも、PTAなんぞ不要だという声もある時代であるから、実施にはいろいろご苦労があるものと推察する。
役員の皆さん、ご苦労様。
◆吉川美南高校を訪問
せっかく吉川まで行くのだからと、行きがけに吉川美南高校に立ち寄った。
高校側視点から吉川市の中学校事情について聞くのもいいだろう。
この学校、仕組みが複雑で、人に説明するのが難しい。
全日制総合学科というだけなら簡単なのだが、そこに「Ⅰ部定時制」と「Ⅱ部定時制」というのが加わる。
「Ⅱ部定時制」というのは、いわゆる夜間の定時制で、これは昔からあるものなので分かりやすい。
よく分からんのが「Ⅰ部定時制」だ。
カリキュラムを見ても、全日制とほぼ同じだ。
いや、まったく同じと言っていい。
しかも定時制と言いながら、朝から普通に勉強している。
定時制を名乗る必要がどこにある。
さらに。
全日制の方は、どちらかというと就職希望者向きだという。
一方、「Ⅰ部定時制」の方には特別進学クラスもあり、どちらかというと進学希望者向きだという。
この摩訶不思議な仕組みを、中学生や保護者に説明できる中学校・塾の先生が、どれだけいるか。
学校側は、「全日制」も「Ⅰ部定時制」も内容はほぼ同じと説明しているという。
だったら、一緒にしちまえよ。
今や、全日制、通信制に次ぐ第三の選択肢となった定時制を看板にするのは、生徒募集上、きわめて不利だ。
現に吉川美南でも、「全日制」は定員を確保しているが(1.09倍)、「Ⅰ部定時制」は定員を割っている(0.73倍)。
駅周辺の開発も進んでおり、やりようによっては生徒を集められる学校だ。
プロにしか理解できない仕組みを早急に改めたほうがいいだろう。
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