12月12日。本来なら浦和の町は「十二日まち(じゅうにんちまち)」で賑わっているはずだ。
 しかし、今年もまたコロナの影響で調神社(つきじんじゃ)境内のみでの開催。
 旧中山道に露店が立ち並ぶいつもの風景は今年もまた見られない。

 以下、何の役にも立たん記事である。

◆今年の漢字は「戦」だって
 年末恒例、今年の漢字発表。
 漢検でおなじみの日本漢字能力検定協会が行う恒例イベント。
 どうでもいいような話だが、こちらに報道発表資料がある。
 2022 年「今年の漢字」第1位は「戦」
 ユーキャンの新語流行語大賞と違って、投票で選ばれるということだ。

 「戦」は、ロシアによるウクライナ侵攻の印象が強いからだろう。
 安倍晋三元首相の銃撃(暗殺)という衝撃的な事件もあったし、「円安」も進行したから「安」もありかなと思ったが、2位だった。
 1位「戦」10.804票、2位「安」10.616票。
 かなりの接戦だった。

 数検をやっている日本数学検定協会が「今年の数字」、英検をやっている日本英語検定協会が「今年の英語」とかやれば、三つ揃っておもしろい。

◆2022年を振り返って
 今年あったもっとも衝撃的な事件は、安倍晋三元首相の暗殺事件だ。
 日本では起こり得ないと安心しきっていたが、虚を突かれた感がある。
 1963年のケネディ大統領暗殺に匹敵するくらいの驚き。

 9月には英国エリザベス女王が亡くなった。
 エリザベス2世。
 世界史を教えていた立場からは、あの絶対王政時代のヘンリー8世、エドワード6世、メアリー1世を経てエリザベス1世へと続いたチューダー朝の方が印象深い。
 エリザベス1世の時代は、ちょうどシェイクスピアの生きた時代と重なる。
 シェイクスピアは、1564年生まれ、1616年没。
 その昔、「人殺しいろいろ」と覚えたので、今でも忘れない。
 ついでに徳川家康の没年も1616年だった。

 8月には京セラ創業者・稲盛和夫氏が90歳で亡くなった。
 KDDIの創業、JALの経営再建など日本経済への貢献は多大。
 経営に関する書籍も多く出されていて何冊か読んだが、果てしなく遠いところにいる方なので、距離があり過ぎて参考にはできなかった。

 同じ8月、ファッションデザイナーの森英恵氏、三宅一生氏が相次いで亡くなった。
 ファッションにまるで興味のない私が言うのもなんだが、日本人デザイナーも世界で通用するんだと教えてくれた方々だろう。

 2月には石原慎太郎・元東京都知事が亡くなった。
 作家としての石原慎太郎は大学生の時に読んだ「化石の森」が印象に残るくらい。
 東京マラソンを始めた人。
 おかげさまで4回出走。
 都立高校復権の足掛かりを作った人という言い方もできる。
 都立の入試問題(社会)には、よく江戸を題材にした問題が出るが、これも石原都政から。

 と、亡くなった方の話題ばかりになってしまったが、私自身が年をとったためだろう。
 70歳を超えると同世代や年下の死に接することも増えて来る。
 10年前の自分だったら、間違っても年末にこんな記事は書かない。