新聞は見出ししか読まないと豪語(?)する人がいる。
「俺様ぐらいになると、見出しだけ読めば中身は推測できる」というわけだ。
年寄りにこういうのが多い。
もっとも今の若いもんは新聞なぞ読まんが。
見出しは本文の要約ではない。
そういう側面もあるという程度であり、基本的な役割は本文への誘導である。
で、今日は何を書こうとしているかというと、学校ホームページ新着情報(最新情報)の見出しのことである。
◆見出しも使い分け
読んでもらいたいのは(見てもらいたいのは)本文である。
そこに誘導するために見出しがある。
「学校説明会日程が決まりました」
この手のニュースは、あまり凝った見出しは必要ない。
その情報をピンポイントで求めてやってくる人が大部分だから、事実を淡々と伝えればいい。
ここで、「お待たせしました説明会日程決定しました」などとやると品格が落ちる。
が、同じ説明会関係でも、終わった後のニュースでは一工夫あってもいい。
「大盛況、第1回説明会が終了、次回は7月」ぐらい言ってもいだろう。
◆スポーツ新聞じゃあるまいし
最新情報が部活一辺倒の学校がある。
と言うか、そういう学校が大半と言ってもいい。
特に公立おいてその傾向が顕著だ。
「〇〇高校と練習試合」
って、この情報必要としている人、そんなにいるか。
当事者及び身近な関係者にとっては必要な情報かもしれないが、受験生や一般人にとってがどうでもいい情報だ。
やりたければSNSでやれ。
学校のオフィシャルサイトを部活情報で埋め尽くしてどうする。
授業や教育活動のこと。
行事のこと。
日々の生徒の様子。
進路、進学・就職に関すること。
発信すべき情報はいくらでもあるだろう。
それらを幅広く、バランスよく発信するのが公式サイトの役割だ。
◆本文と見出しは別の人
新聞では通常、記事本文を書く人と、見出しをつける人は別人だ。
学校ホームページでも、記事本文を書く先生と、それを受けて見出しを付けサイトのアップする先生とに分けられるといい。
が、この方法はあまり現実的ではない。
やはり記事を書いた本人が見出しを付けることになるだろう。
であれば、いったん記事を書き終えたら、別人格になって、見出しを考えるしかない。
重要なのは、本文内容に引っ張られ過ぎないことだ。
繰り返すが、見出しは本文の要約ではないのだ。
本文を読んでみようと、その気にさせるためのものだ。
学校イメージを損なわない範囲で、ちょっと刺激的なタイトルをつけてみよう。
そうしないと、せっかく書いた記事本文や苦労して撮った写真が日の目を見ないことになる。
◆見出し付けはふだんの仕事の延長線上
学校の先生は、ふだん授業で板書をしている。
プリントも作っている。
その際、分かりやすい表現とか、覚えやすい表現とか、いろいろ工夫をしているはずだ。
この経験、と言うか能力は、見出しを付ける際にも十分活用できるのではないか。
そう私は期待しているのである。
先生は、板書の要領でやたら色を使ったり(特に赤)、下線を引いたりする。
これはいただけない。
だが、表現一つで生徒の興味関心や理解度などが全然違ってくることを日々実感しているはずだ。
人に何かを伝えることを仕事にしているのだから、世間一般に比べれば語彙だって豊富だろう。
だから、意識をちょっと変えるだけでいいのだ。
最近、各校ホームページの更新頻度が下がっていることもあり、ホームページパトロールを休止しているが、そろそろ再開しようと思っている。
次からは「今週の見出し大賞」という企画をやってみよう。
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