それほど大きなニュースではないが、こんな記事を見つけた。
“AI採点”導入で作業時間が60%減! 教師の負担が減り「生徒と一緒に過ごす時間が増えた」 名古屋市(9月27日 中京テレビニュース
記事タイトルにあるように、AI採点を導入したら作業時間が大幅に短縮し、生徒との交流にも好影響を与えたというニュース。
まあ、当たり前の話。
なのだが、へそ曲がりの老人は、これを一種の広告と見た。
デジタル採点システムを扱う企業から、いずれかの場面で広告(CM)をもらう。
その見返りとして「デジタル採点システムいいですよ」の記事を書く。
大方そんなところだろうと想像する。
その上で、少し論評しよう。
デジタル採点システムを導入すれば、作業時間は短縮されるし、ミスも減る。
それは明らかだ。
予算があれば、どんどん導入すればいいだろう。
しかし、教員の働き方改革に寄与するかというと、それはない。
採点が早く楽になった分、教員はテストをもう1回か2回増やそうとするだろうから、結局仕事総量は変わらない。
浮いた時間を面談にあてようとする教員も出てくるだろう。
生徒との交流だって仕事のうちだ。
その昔、教員はパソコンなど使っていなかった。
教員だけでなく世の中全部がそうだった。
その後、パソコンが普及し、多くの教員が授業や業務にパソコンを利用するようになった。
で、その結果、仕事時間が短縮し、ゆとりが生まれたか。
全然変わらんだろう。
むしろ仕事は増えたくらいだ。
パソコン、タブレット、プロジェクター、電子黒板。
機械を導入しても、仕事そのものは一向に減らない。
アプリやソフトやシステムを導入しても同じこと。
デジタル採点システムで何が変わるというのだ。
適当な記事書くなよ。
というのが率直な感想だ。
ただ、働き方云々とは別に、デジタル採点システム、さらにはCBT方式を導入するのは時代の流れであるから、それ自体は進めたほうがいいだろう。
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