このところ同じテーマが続いているような気がする。
 今日取り上げるニュースも、よく似た話題だ。

 4年制大学でも教員2種免許が取得可能に…単位数4割減、2025年にも2年課程開設へ(9月28日 讀賣新聞オンライン)

 ざっくりと言えば、免許取得に必要な単位数を減らそうということ。
 教員のなり手不足解消につなげる狙いがある。

 少し前まで、現職教員の免許更新に面倒なルールを設けていたのが嘘のようだ。
 もうここまで来たら、いっそ教員免許など廃止したらどうだと言いたくなる。
 実際、教員免許無しでも教壇に立てるようになりつつあるわけで、このまま行けば、近く教員免許不要時代が到来するだろう。

 一般的言えば、資格を得るためのハードルが高い職業ほど、地位や収入は高いわけである。
 多様な人材を教育界に呼び込むためと言うが、裏を返せば、資格も持たず、何の訓練も受けていない人材を呼び込むということだ。

 英検や漢検や数検の級を持っていれば英国数の先生になれる。
 歴史検定や地理検定の級を持っていれば地歴の先生になれる。
 
 難しいことはAI先生にお願いすることにして、生身の先生には高度な専門知識は不要。
 当面の教員不足をいいことに、そういう方向に持って行こうとしているのではないか。

 仮にそうだとすると、教員の地位や収入は、この先どんどん下がって行くことになる。
 人手の確保のために、人材が集まらない状況を作り出したのでは元も子もない。

 個人的には次々に打ち出される施策に警戒感を抱いている。

 本日は丸一日、肉体を酷使する取材を行ったので、短めで失礼。