今日の晩と明日の晩と、あと二晩寝たらいよいよ埼玉県公立入試本番だ。
 今日現在の天気予報をみると学力検査の行われる21日は「曇り時々雨」、面接や実技が行われる22日は「曇り時々雪」となっている。
 雨対策と寒さ対策はしておいたほうがよさそうだ。

 残り1日の勉強の仕方については中学校や塾の先生方が専門であるから、ここでは立ち入らない。
 見ず知らずの爺さんのアドバイスなど何の役にも立たないだろう。
 学力はもとより性格やクセなどもよく知っている人のアドバイスだけを信じればよい。

◆遅刻をしないこと
 1月25日、県教育委員会は次のようなお知らせを発信している。
 中学校でも聞かされているだろう。

 令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜受検生の皆様へ

 元データを確認してほしいが、要約すると次の内容だ。
1 余裕をもって受検会場に向かいましょう
2 交通機関の遅れなど何かあった場合は、まず出身中学校に連絡しましょう
3 疾病・負傷、途中の事故や事件などで受検できない場合は追検査の対象となるので、その場合もまずは中学校に連絡しましょう。

 というわけなので、自分の中学校の電話番号は必ずどこかに控えておかなければならない。
 
 電車の遅れは本人の責任ではないが、遅刻は本人の責任なので救済措置はない。
 集合時間は8時45分だが、念のためそれより30分くらい早めに行ったほうがいいだろう。
 毎年どこかの学校に入試風景の取材に行っているが、その経験範囲では8時ちょっと過ぎあたりが集合のピークであるようだ。

◆睡眠不足にならぬよう
 1日5教科、失敗が許されない試験を受けるのだからコンデションはベストに持って行きたい。
 そのために十分な睡眠をとることが必要だ。
 しかし、明日の試験のことをあれこれ考えると、なかなか寝付けないということもあるだろう。

 覚醒から睡眠に移るには、自律神経系が交感神経優位から副交感神経優位に移行しなければならないのだが、「眠ろう、眠ろう」と焦るほど交感神経優位な状態となり、ますます眠れなくなるのだ。

 そういう時は、「まあ、少しぐらい睡眠時間が足らなくても何とかなる」と腹を括ることだ。
 最初に言ったことと矛盾するようだが、一晩の睡眠時間不足程度なら実際「何とかなる」のだ。

 寝る前のスマホはやめたほうがいい。
 寝る前にドカ食いするのはよくない。
 風呂は湯船に浸かり体温を上げたほうが眠りにつきやすい。

◆自己採点は家に帰ってから
 本番では次の教科までの休み時間が20分ある。
 ふだんの中学校の休み時間の倍もある。

 この時に、受け終わった教科の答え合わせや正答の確認はやめたほうがいい。
 これは全く無駄な時間の使い方だ。
 合っていたがどうか気になるところだが、それよりも次の教科の準備だ。
 と言っても大したことはできないが、次の教科のことに頭を切り替えるべきだろう。

 自己採点は家に帰ってからゆっくりやればいい。
 テレビで解答速報もやっている。
 テレビ埼玉 入試解答速報(21日18:15から生放送)

 探せば教育系ユーチューバーや塾からの発信もあるだろう。
 
◆定員割れは全員合格だが
 定員割れしている学校は学力検査点、調査書点にかかわらず全員合格となる。
 埼玉県では「定員内不合格」は出さないのが基本方針だからである。

 では、どんな態度で受けても合格になるかというと、それは保証できない。
 試験中大声を出して他人の試験を妨害する。
 問題用紙や解答用紙を破り捨てる。
 一日中寝ていて全教科白紙で提出する。
 とまあ、こういうのは自ら不合格にしてくれと言っているようなものだ。
 だったら最初から来るな。

 全員合格すると分かっていても、力を抜いてはいけない。
 書けるところは全部書こう。
 明後日の試験は中学校の総決算でもあるが、新たに始まる高校生活の第一歩という見方もできる。
 そんな場を自ら汚してどうする。