埼玉県公立学校の人事異動が発表になった(令和6年3月29日)。

 令和6年4月1日付け教育委員会人事異動
 
 新聞発表は明日(3月30日)になるだろう。
 県発表の概要は次のとおりである。
 
 令和6年度教育局等人事異動等の概要
 
 
 校長の交代があった主な学校。
 春日部
 熊谷女子
 不動岡
 大宮
 越谷北
 所沢北
 和光国際
 川口市立
 伊奈学園

 これらの中に女性校長はいないが、浦高など男子校に女性教頭が誕生したのが今年の一つの目玉と言えるかもしれない。
 例の共学化問題で男子校に女性管理職がいないと騒いでいる方々へのお答えということか。
 まあそれは憶測に過ぎないが、男子校の校長が女性であってもなんの問題もない時代である。

 いったん60歳で退いた校長が、別の学校の校長に就いたり教頭として残ったりするケースが非常に増えている。
 世の中が65歳定年に向かっている背景もあるが、管理職の人材不足という事情もありそうだ。
 管理職になるには登用試験があり、主幹教諭や教頭を経て校長となるわけだが、近年は試験を受けようと先生が減っているようだ。
 特に教頭は過労死レベルの勤務が強いられるし責任も重い。ではその分給料が一般教員に比べて格段に高いかというとそうでもない。
 元々教えるのが好きで教員になった人たちだから、長時間労働で給料もさほど高くなく責任だけが重くのしかかる管理職より、生涯一教員で生徒たちと楽しくやっていたほうがいいと考える先生がいても不思議ではない。不足しているのは新任教員だけではないないのだ。

 一般教員の異動では、伝統校から伝統校へ、あるいは進学校から進学校へという例は少ない。
 中には「浦和→浦和一女」「春日部→浦和一女」「不動岡→春日部」といった例もないわけではないが、レアケースだろう。
 普通高校から専門高校へ、またはその逆パターン。
 学力上位校から下位校へ、またはその逆パターン。

 学力的に近ければ前任校での教材も使えるが、偏差値で5も10も違えば使い物にならず、一から作り直しだ。
 教員としてのキャリア形成という観点からはさまざまなタイプの学校を経験したほうがいい。
 県もそうした方針を取っている。
 
 近年はこうした頻繁な異動が嫌われ、最初から私立を希望する若者も増えているようだ。
 いろいろな学校を経験したほうがいいか、一つの学校でじっくり研究に取り組んだ方がいいかは、どちらも一長一短あり難しいところだ。

 これまで取材等でお世話になった先生方、有難うございました。
 新天地でのご活躍をお祈りします。

【追記】
 政令市・さいたま市の教員人事異動についてはこちら。
 
 (令和6年3月29日発表)令和6年度当初さいたま市立学校教職員人事異動について