一昨日、インスタ・フォロワー数の記事の中で、花咲徳栄公式Instagramのフォロワー数が1万人目前と書いたが、昨日めでたく1万人に到達した。

 フォロワー1万人 〜学校公式Instagram 多くのフォロー ありがとうございます〜(花咲徳栄HP)

 フォロワー数が1万を超えると、インスタの仕組み上、「1万」とか「1.1万」といった形で大ざっぱな表示になるようだ。
 ということは、これからはフォロワー数調査の度にいちいち学校に問い合わせしなければならない。
 今のところ、次に1万人超えしそうなのは岩槻高校くらいだが、そういう学校が増えてくると、また一つ調査の仕事が増えそうだ。

◆SNS? それがどうした
 学校関係者(特に公立関係者)の中には、「SNS?それがどうした」という感覚の方も多いと思われる。
 ただの「流行りもの」と見下している人もいるようだ。
 まあ世の中、いろんな考えの人がいるから、見解の相違としておこう。

 支払いは現金のみとしている人もいるだろう。
 (そう言えば、今日から新紙幣が流通し出したようだ。現金をほぼ使わない私には関係ないが)
 情報源はいまだ紙の新聞という人もいるだろう。
 スマホを持たないことを自慢にしている人もいるだろう。
 もちろん「検索」やら「共有」などという薄っぺらなことはしない。
 そういう方々も含めて世の中なのである。

 が、私が秘かに(いや、公然と)主戦場と定めている学校広報や、生徒募集の世界で、そのターゲットとなるのは平成21年(2009年)生まれの若者である。
 平成21年と言えば、あの政権交代があった年だ。
 東日本大震災はその2年後だ。

 iPhone(2007年)に続いてAndroid搭載端末が発表されたのが2009年(平成21年)であるから、今年の高校受験生はAndroidスマホと同い年である。
 生まれたときからインターネットがあり、固定電話の存在を知らないスマホネイティブを相手にしていることを考えれば、SNSをただの流行りものと切って捨てるわけにもいかんだろう。

◆「オウンドメディア」化への期待
 話を花咲徳栄に戻せば、同校にはWEBサイトのオウンドメディア(Owned Media)化にチャレンジしてほしいと思っている。
 「ペイドメディア」「アーンドメディア」と合わせてトリプルメディアと呼ぶ。
 かつて、情報発信したいときは、「自校媒体で発信する方法」、「広告費用を支払って発信する方法」の二択しかなかった。
 そこにSNSが登場し、「ユーザーの手によって拡散される方法」という第三の選択肢が生まれた。
 ただ、SNSはその拡散をコントロールできず、場合によっては炎上と呼ばれるような事象が発生することがある。

 そこで「オウンドメディア」である。
 「オウンドメディア」で発信した情報を、「ペイドメディア」と「アーンドメディア」で拡散するトリプルメディア戦略がおそらくこれからの主流となるだろう。
 このブログも「オウンドメディア」である。
 学校HP(学校WEBサイト)も「オウンドメディア」である。
 だが、もはや学校HP(学校WEBサイト)さえあれば、それで済む時代ではないのである。
 極論すれば、SNSを運用していない学校HP(学校WEBサイト)は見られない時代になってきたということである。
 
 そして「オウンドメディア」について、もう一つ大事なことは、「訪問者にとって役に立つ情報」が掲載されているかどうかということである。
 学校側が知らせたいことだけしか載っていないのでは「オウンドメディア」とは言えない。
 現状、学校HP(学校WEBサイト)は、一方的な情報提供になっている。
 それはそれでいいのだが、「オウンドメディア」化を図るということは、訪問者とのコミュニケーションや信頼構築、あるいはブランドイメージ向上を目指すことである。

 花咲徳栄にとって、インスタフォロワー数1万人突破はほんの序章に過ぎない。
 新しい学校広報の形を切り開いてもらいたいと思う。