花咲徳栄、5年ぶり8回目の夏の甲子園出場決定。
 
 日曜日だが「よみうり進学メディア埼玉版」9月号部活特集取材のため鷲宮高校の卓球部を訪ねた。
 校名は「わしみや」ではなく「わしのみや」である。
 昭和53年の開校時は「わしみや」だったが、平成23年に「わしのみや」に改めた。

 今日の取材は卓球部だが、同校は野球部が有名である。
 平成7年に春の選抜大会に出場している。
 また、平成18年夏には埼玉大会の決勝まで勝ち進んでいる。この時のエースが後の東京ヤクルトスワローズに入った増渕竜義投手である。

 卓球部の方はどうか。
 これが意外に(失礼)健闘しており、男子が昨年まで5年連続関東大会に出場している。今年は惜しくもベスト8どまりで出場を逃したが、その分女子が頑張り第3位入賞で関東大会に出場した。
 埼玉県高校卓球界では、男子は埼玉栄、女子は正智深谷がここ十数年王者として君臨し、他校はなかなか優勝できない。今夏のインターハイ埼玉県代表(団体)もこの2校で、シングルス・ダブルスの代表も同校選手がほぼ独占している。
 そんな中、鷲宮高校卓球部は、浦和南などと並び公立の雄として確固たる地位を確立しているのである。

◆暑いから気をつけて
 朝早く同校卓球部顧問の細沼先生からメールが入った。
 「練習場はとても暑いので、気をつけてください」とあった。
 細かい心遣いに感謝だ。

 でも大丈夫。
 エアコン無しの体育館が夏はサウナ、冬は冷蔵庫なのは経験上よく分かっている。

 取材はスムーズに進んだ。
 キャプテンのインタビュー受け答えも申し分なし。
 録音したが文字起こしすればそのまま記事になる。

【追記】
 この日取材した男子チームは平成7年度関東大会埼玉県予選で団体戦3位となり関東大会に出場を果たした。

◆ここまで来たからには
 取材を終え、さあどうするかと考えた。
 花咲徳栄高校は目と鼻の先だ。
 (車で移動すればの話だが)

 たしか今日は学校説明会をやっているはずだ。
 どんな様子か見に行ってみよう。
 それに今日は高校野球の決勝戦だ。
 優勝決定の瞬間を学校で迎えられるかもしれない。
 それもいい経験だ。

◆校内は意外に静か
 学校は意外と静かだった。
 吹奏楽部やダンス部は応援に行っている。
 大会や遠征や合宿に行っている部活もあるだろう。

 試合は決勝戦にふさわしい熱戦となり、最後は昌平に守備のミスもあり花咲徳栄が逃げ切った。
 ちょうど説明会午後の部の終わりごろに結果が分かった。
 「今試合が終わり優勝が決まりました」と報告すると、参加している中学生・保護者から拍手が起こった。
 印象に残る説明会になったかも。

◆30分後にポスター到着
 試合が終わったのが午後1時45分ごろ。
 それから30分経つか経たないかのうちに朝日新聞関係者がポスターや小旗を持って現れた。
 主に新聞販売店の人たちだ。
 学校中にポスターを貼りまくるのはこの人たちの仕事だ。
 小旗は選手たちが学校に凱旋してくる際のセレモニー用だ。

 ポスターにはすでに優勝校・花咲徳栄の名が刷り込まれている。
 結果が出てからの印刷では間に合わないから、花咲徳栄バージョンと昌平バージョンの両方をあらかじめ印刷してあったのだろう。

◆段取りは分かっている
 学校ではすぐに凱旋セレモニーの準備が始まったのだが、これが実にお見事。
 先生方や事務室の皆さんも、それぞれが何をやればいいかを熟知しているから、淡々と準備が進められて行く。
 出場8回目ともなると、こんな感じなんだ。

 選手の皆さんの帰校を持ちたかったが、午後4時を回るだろうとのことだったので、学校を後にした。
 すぐに得意のインスタや花咲チャンネルニュースで報じてくれるだろう。