埼玉県教育委員会は9日、第2回進路希望状況調査の結果を発表した。
(昨年より2日早い発表)
 昨年末(2024年12月15日現在)の調査結果である。
 学校・学科ごと倍率など詳細データはこちらで見ることができる。

令和7年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査(令和6年12月15日現在)

 第1表 調査の概況(PDF)
 第2表 統計表(エクセルデータ)
 これに加え、第1表、第2表の一括ダウンロード(PDF)
 という構成になっている。

 統計表(エクセルデータ)のうち、皆さんの関心が高いと思われる学校、学科ごとの志願者及び倍率については、「第1表」に全日制普通科、「第1表続」に全日制専門学科と総合学科のデータが出ている。
 私立の希望状況については「第4~6表」に出ている。

◆全体倍率と学科別倍率
 本日は主に公立普通科校の倍率を見て行くが、まず全体倍率と学科別倍率を見ておこう。
 カッコ内左側は昨年同期、右側は一昨年同期の倍率である。

 ●全日制全体
  1.12倍(1.13倍 1.12倍)
 ●普通科
  1.21倍(1.19倍 1.20倍)
 ●専門学科
  0.90倍(0.96倍 0.90倍)
 ●総合学科
  0.86倍(0.99倍 0.92倍) 
    
 全日制全体の倍率は僅かに下がり、一昨年と同率。
 普通科は昨年よりやや上がったが、専門学科と総合学科は昨年より下がった。
 専門学科では理数科、工業科は上がったが、農業科、商業科、外国語科は下がった。

 普通科の倍率上位校を見てみよう。
 普通科は全部で102の学校(学科とコース合わせて)がある。
 校名左側は順位でカッコ内は昨年同期順位。また、校名右側は今回倍率でカッコ内は昨年同期と一昨年同期の倍率である。
 
◆普通科倍率上位校(1位~10位)
01(05) 川口市立 2.43(1.71 2.69) 
02(02) 市立浦和 2.36(2.34 2.85)
03(01) 市立川越 2.24(2.64 2.01)
04(11) 上尾   2.05(1.61 1.75)
05(14) 浦和南  1.85(1.56 1.67)
06(11) 越谷南  1.84(1.61 1.82) 
07(03) 浦和西  1.79(1.72 1.70)
08(06) 大宮   1.76(1.70 1.72)
09(23) 大宮北  1.73(1.40 1.35)
10(10) 川越南  1.62(1.62 1.71)

 上位10校のうち6校(川口市立、市立浦和、市立川越、浦和西、大宮、川越南)は昨年同期と同じ顔ぶれだ。
 大宮北は昨年同期の1.40倍から1.73倍と大きく上がり、順位も23位から9位と急上昇した。なお、今回は触れないが同校理数科も2.05倍の高倍率で理数科のみならず全専門学科中最高倍率である。

◆普通科倍率上位校(11位~20位)
11(19) 鳩ヶ谷  1.60(1.44 1.59)
12(19) 志木   1.58(1.44 1.21)
13(13) 蕨    1.55(1.59 1.49)
14(03) 越ヶ谷  1.54(1.72 1.75)
14(08) 川口市立(スポーツ科学)
          1.54(1.68 1.58)
16(21) 浦和東  1.53(1.42 1.40)
17(27) 浦和   1.51(1.33 1.53)
18(38) 杉戸   1.50(1.24 0.87)
18(15) 川越   1.50(1.55 1.40)
20(18) 南稜   1.48(1.46 1.49)

 越ヶ谷は倍率、順位ともに大きく下がっている。
 杉戸は昨年同期1.24倍から1.50倍と大きく上がり、順位も38位から18位と急上昇している。

◆普通科倍率上位校(21位~30位)
21(39) 朝霞   1.47(1.22 1.12)
22(09) 所沢   1.44(1.67 1.56)
23(50) 大宮南  1.42(1.11 1.20)
24(17) 川口   1.41(1.47 1.25)
25(30) 不動岡  1.39(1.30 1.30)
26(43) 大宮光陵 1.35(1.18 1.26)
27(34) 越谷北  1.32(1.25 1.26) 
27(47) 所沢北  1.32(1.14 1.50)
29(34) 所沢西  1.31(1.25 1.03)
30(07) 和光国際 1.29(1.69 1.51) 

 倍率、順位ともに大きく上がったのは朝霞大宮南大宮光陵所沢北の4校。特に大宮南の急上昇が目立つ。
 逆に大きく下がったのは所沢和光国際の2校。和光国際は昨年同期の1.69倍から1.29倍と0.4ポイントの大幅低下。

◆普通科倍率上位校(31位~39位) 
31(34) 春日部  1.28(1.25 1.08)
32(31) 伊奈学園 1.27(1.27 1.34)
32(43) 草加南  1.27(1.18 1.10)
34(61) 鷲宮   1.24(1.03 1.08)
35(28) 浦和一女 1.23(1.32 1.28)
35(21) 浦和北  1.23(1.42 1.45)
35(58) 草加   1.23(1.06 0.99) 
38(59) 八潮南  1.22(1.05 1.11)
39(47) 入間向陽 1.21(1.14 1.17)
39(54) 川口青陵 1.21(1.09 1.09) 
39(49) 本庄   1.21(1.12 1.13)

 鷲宮草加八潮南川口青陵の4校が倍率、順位ともに大きく上がっている。
 春日部は昨年よりやや上がった。隣接県受験生は今回の調査対象になっていないので、例年通り本番ではさらに上昇する可能性がある。
 
◆普通科倍率上位校(42位~50位) 
42(45) 坂戸   1.20(1.16 1.24)
43(50) 深谷第一 1.18(1.11 1.21)
44(32) 川越女子 1.17(1.26 1.31)
45(23) 川口北  1.16(1.40 1.18)
45(26) 与野   1.16(1.34 1.20)
47(16) 熊谷西  1.15(1.52 1.32)
48(34) 草加東  1.14(1.25 1.26)
48(ー) 越谷東  1.14(0.98 1.03)
48(ー) 草加西  1.14(0.87 1.24)    

 川越女子は昨年同期の1.26倍からさらに下がって1.17倍。以前このブログでも触れたが、毎年確実に下がっており、ついに全県普通科平均を下回った。
 川口北も大きく下がり、一昨年並みとなった。
 比較的安定していた熊谷西も昨年同期の1.52倍から1.15倍と大きく下がった。

◆普通科倍率上位校(51位~60位) 
51(23) 豊岡   1.12(1.40 1.22)
52(42) 岩槻   1.10(1.19 1.32)
52(39) 鴻巣   1.10(1.22 1.20) 
54(32) 朝霞西  1.08(1.26 1.03) 
54(55) 大宮光陵(外国語コース)
          1.08(1.08 0.88)
54(-) 飯能   1.08(0.85 0.88)
57(-) 松山女子 1.07(0.98 1.02)
58(62) 小川   1.05(1.02 0.84) 
58(62) 川口東  1.05(1.02 1.13)
60(55) 越谷西  1.04(1.08 1.25)
61(55) 坂戸西  1.03(1.08 1.03)
62(-) 大宮東  1.02(0.91 0.90)
63(-) 宮代   1.01(0.78 1.07)

 ここまでが1.0倍を上回った学校で全部で63校(コース含む)。
  
◆その他、主な定員割れ校
65(-) 熊谷   0.96(0.92 1.01)
70(-) 春日部東 0.91(0.99 0.90)
74(41) 春日部女子0.89(1.21 1.00)
77(-) 松山   0.88(0.88 0.90)
81(80) 熊谷女子 0.87(0.86 1.03)

 以上、大至急、普通科の一部についてまとめた。
 次回は専門高校(専門学科)、総合学科についてまとめる予定だ。