以前、「HPやSNS担当が情報の先生という学校は、その時点で終わっている」という記事を書いた。

 この記事、自分の中では割と最近という気分だったが、調べてみたら2年前(2023年)の7月だった。

 私の主張は以下のとおりである。
 HPやSNSの運用はコミュニケーション活動である。
 だから、担当にはコミュニケーション力のある先生を置くべきである。
 技術は誰かに教わればいい。
 または自分で学べばいい。
 だが、これは機械のことだからと、情報科の先生に任せている学校がある。
 または、若手に任せようという学校もある。
 いつまでこういう発想を続けるのだ。
 
 さてと、復習はここまで。
 今日は生成AIの話だ。
 
 最近、各種生成AIを使いまくっている(つもりだ)。
 と言っても、あまりにも基礎知識や技術がなさすぎるので、とりあえずyoutube動画やネットで知識や技を得ようと試みる。体系的な知識が大事だろうと、本も何冊か読んだ。まだ、そんな段階だ。
 だが、どうも今ひとつピンと来ない。
 なぜなんだろう。
 自分の脳みそが腐ってきたからか。
 まあ、それは否定できない。

 しかし、それだけではない。
 ユーチューブなどで使い方を教えている人は、メカニズムに詳しいのは確かなのだが、実務経験に乏しい。専門知識が少ない(ほとんどない)。
 会社で言えば、経営計画を立てたことがない。人事採用をやったことがない。経理事務をやったことがない。営業をしたことがない。
 だから、生成AIを使えばこれもできる、あれもできると紹介をしてくれるのだが、どうも少しずつ現実とずれているのだ。現場での知恵や経験がない人がやると、どうしてもこうなる。
(もちろん、そうじゃない人もいるが、数的には少ない)

 というわけで、今のところの結論は、十分な知識や経験を持った人が、生成AIに強くなるしかないということだ。
 授業をしたことがない人に授業での使い方を聞いても、大した答えは出てこない。プリントやテスト問題を自作したことのない人に、生成AIならこんな風に出来ると言われても現実的ではない。

 ベテランこそ生成AIを使い、時短や創造につなげろ。
 若手は、マシンなど捨てて、まずリアルな現場に飛び込め、生成AIを使うのはもっと「場数」を踏んでからでいい。
 というわけなので、校長先生、教頭先生、ベテラン先生、生成AIを使うべきは、知識・経験が豊富な皆さん方なのである。