2026(令和8年度)埼玉県高校入試、第2回進路希望状況調査に関する続報である。
なお、普通科を中心とした昨日のブログ記事はこちら。
第2回進路希望調査結果【速報】2026埼玉県高校入試
では、本日は専門学科、総合学科の動向である。
◆専門学科は下がり総合学科は僅かに上がる
全日制専門学科全体の倍率は0.87倍で前年同期の0.90倍を下回った。
総合学科の全体倍率は0.87倍で前年同期の0.86倍を僅かに上回った。
【主な専門学科の倍率(カッコ内左は前年同期、右は前々年同期)】
農業 0.79(0.82 0.97)
工業 0.83(0.86 0.82)
商業 0.80(0.81 0.96)
家庭 0.99(1.03 1.05)
外国語 0.91(1.12 1.16)
理数 1.21(1.50 1.46)
国際関係 0.88(※新規)
※新規の国際関係は、令和8年度入試から新たに加えられた分類で、岩槻(国際教養)、秩父(国際教養)、和光国際(国際)の3校3学科で構成される。
では、学科系統別に見て行こう。
◆理数に関する学科
校名の左側数字は順位でカッコ内は前年同期順位。
カッコ内の倍率は左が前年同期、右が前前年同期(以下、同じ)
理数に関する学科は7校7学科ある。
全体倍率は1.21倍で前年同期の1.50倍を下回っている。
01(03)大宮・理数
1.70(1.65 1.88)
02(02)所沢北・理数
1.55(1.88 1.33)
03(01)大宮北・理数
1.28(2.05 1.58)
04(04)越谷北・理数
1.18(1.55 1.28)
04(06)川口市立・理数
1.18(1.10 1.70)
06(05)松山・理数
0.90(1.25 1.18)
07(07)熊谷西・理数
0.73(1.03 1.33)
前年同期トップだった大宮北が3位に下がり、大宮が再び首位となった。
松山と熊谷西は定員割れ。熊谷西は第2回としては令和3年度以来の定員割れ。松山は過去10年間、第2回での定員割れはなかった。
◆外国語に関する学科
外国語に関する学科は6校6学科ある。和光国際の外国語科が国際科に転換したので前年より1校1学科減っている。
学科全体の倍率は0.91倍で前年同期の1.12倍を大きく下回っている。2クラス80人募集で倍率も高かった和光国際が抜けたことも全体倍率が下がった原因だ。
01(02)越谷南・外国語
1.33(1.30 0.98)
02(03)南稜・外国語
1.08(1.20 1.28)
03(04)蕨・外国語
0.90(1.15 1.18)
04(06)春日部女子・外国語
0.78(0.83 1.20)
05(05)草加南・外国語
0.70(0.95 0.75)
06(07)坂戸・外国語
0.68(0.75 0.65)
1.00倍を超えたのは上記2校である。
蕨は、第2回としては令和4年度の0.88倍以来4年ぶりの定員割れ。
◆国際関係に関する学科
新しくできた分類で3校3学科ある。
01(ー)岩槻・国際教養
1.10(0.68 1.20)
02(ー)和光国際・国際
1.05(1.38 1.63)
03(ー)秩父・国際教養
0.33(ー)
岩槻の過去データは国際文化科のものである。
和光国際の過去データは外国語科のものである。
◆農業に関する学科
農業に関する学科は6校18学科あり、学科全体の倍率は0.79倍であり、前年同期の0.82倍をやや下回っている。
01(08)杉戸農業・生活技術
1.20(1.08 1.05)
02(06)熊谷農業・生活技術
1.18(1.10 1.20)
03(02)杉戸農業・食品流通
1.08(1.28 1.70)
03(03)熊谷農業・食品科学
1.08(1.25 1.15)
05(11)熊谷農業・生物生産技術
1.04(0.79 0.91)
06(07)杉戸農業・園芸
1.00(1.08 1.15)
熊谷農業3学科と杉戸農業3学科が1.00倍を超えている。
高倍率を維持してきた杉戸農業・生物生産技術が0.88倍と現時点では定員割れ状態となっている。
鳩ヶ谷・園芸デザインは、第2回としては令和2年度の0.98倍以来の定員割れとなっている。
杉戸農業と熊谷農業の生活技術は、家政科に近い内容を学ぶこともあり、女子志願者の割合が高い。農業系学科全体でみても男子307人に対し、女子323人と女子の方がやや多い。
◆工業に関する学科
工業に関する学科は13校45学科あり、学科全体の倍率は0.83倍で前年同期の0.86倍をやや下回っている。
01(04)熊谷工業・情報技術
1.53(1.45 0.85)
02(05)川越工業・建築
1.48(1.38 1.00)
03(02)川越工業・電気
1.35(1.55 1.48)
04(10)川口工業・機械
1.30(1.20 1.31)
05(01)川越工業・デザイン
1.25(1.60 1.35)
06(03)新座総合技術・デザイン
1.13(1.50 1.48)
07(08)春日部工業・機械
1.09(1.24 0.97)
08(ー)三郷工業技術・機械
1.08(0.72 0.77)
09(09)川越工業・機械
1.05(1.22 0.75)
10(ー)川口工業・電気
1.01(0.70 0.86)
11(06)越谷総合技術・情報技術
1.00(1.28 1.20)
7校11学科で1.00倍を超えている。
川越工業は前年同期と同じく5学科中、化学科を除く4学科で1.00倍を超えている。
ほとんどの工業高校に設置されている伝統のある学科が機械科と電気科だ。このうち機械科は、川口工業、春日部工業、三郷工業技術、川越工業の4校で1倍を超えている(定員は三郷工業技術を除き2クラス80人)。また、定員には達していないが狭山工業が0.98倍、久喜工業が0.93倍、熊谷工業が0.75倍(定員はいずれも80人)など高めの倍率が出ている。
川越工業と新座総合技術のデザイン科は女子に人気の学科だ。川越工業の場合、希望者50人中、女子が44人(88.0%)、新座総合技術の場合、希望者45人中、女子が35人(77.8%)となっている。
再編による新校・大宮科学技術は、建築デザイン工学(80人定員)が0.70倍と比較的高いが、機械工学・電気工学・ロボット工学はやや苦戦が続いている。ただ、埼玉県初の情報に関する専門学科である情報サイエンス(80人定員)は1.25倍と、初年度としてはまずまずの倍率が出ている。
◆商業に関する学科
商業に関する学科は15校26学科あり、学科全体の倍率は0.80倍で前年同期の0.81倍を僅かに下回っている。
01(01)市立川越・国際経済
1.46(1.54 1.61)
02(05)深谷商業・商業
1.18(1.12 1.41)
03(02)上尾・商業
1.12(1.25 1.38)
04(07)新座総合技術・総合ビジネス
1.10(1.00 1.15)
05(ー)鳩ヶ谷・情報処理
1.06(0.84 1.15)
5校5学科で1.00倍を超えている。
商業科全体では男子の希望者が834人、女子の希望者が920人で女子優勢となっている。
再編による新校・八潮フロンティアのビジネス探究科は埼玉県初の学科だ。学科内容がまだ浸透していないこともあり0.70倍(120人定員)と低いが本番に向けて徐々に高まって行くだろう。
◆家庭に関する学科
家庭に関する学科は4校8学科ある。学科全体の倍率は0.99倍で前年同期の1.03倍をやや下回っている。
01(02)新座総合技術・食物調理
1.55(1.30 1.53)
02(01)越谷総合技術・食物調理
1.35(1.68 1.48)
2校2学科で1.00倍を超えている。
新座総合技術・食物調理は志願者62人のうち35人(56.5%)が女子。越谷総合技術・同は志願者54人のうち27人(50%)が女子。
1倍に達していないが、秩父農工科学・フードデザインが0.95倍、新座総合技術・服飾デザインと鴻巣女子・家政科学が0.90倍など比較的高めの倍率が出ている。
◆その他の専門学科をまとめて
ここからは、1校ないし2~3校にしかない専門学科についてまとめておく。
看護に関する学科は常盤のみ。倍率は1.23倍で前年同期の1.30倍を下回っている。
美術に関する学科は3校3学科ある。学科全体の倍率は1.26倍で前年同期の1.17倍を上回っている。再編による新校・越生翔桜の美術表現科は県内初の学科だが、今のところ0.85倍にとどまっている。
音楽に関する学科は3校3学科ある。学科全体の倍率は0.64倍で前年同期の0.58倍を上回っている。同じ芸術系でも、美術が比較的堅調なのに対し、音楽の落ち込みが激しい。
書道に関する学科は大宮光陵のみ。倍率は0.60倍で前年同期の0.83倍を下回っている。
体育に関する学科は2校2学科ある。学科全体の倍率は1.20倍で前年同期の1.30倍を下回っている。大宮東・体育は1.28倍、ふじみ野・スポーツサイエンスは1.13倍。
福祉に関する学科は誠和福祉のみ。倍率は0.31倍で前年同期の0.20倍を上回っている。
人文に関する学科は春日部東のみ。倍率は0.68倍で前年同期の0.50倍を上回っている。
映像芸術に関する学科は芸術総合>のみ。倍率は1.00倍で前年同期の0.90倍を上回っている。
舞台芸術に関する学科は芸術総合のみ。倍率は1.00倍で前年同期の0.83倍を上回っている。
生物・環境に関する系は、「いずみ」のみ。倍率は、生物系が1.39倍で前年同期の1.30倍を上回っているが、環境系は1.08倍で前年同期の1.20倍を下回っている。入試では「系」という大きなくくりで募集し、入学後に農業系の生物生産科や環境デザイン科、工業系の環境サイエンス科など6つの専門学科に分かれる。
◆総合学科
総合学科は9校9学科あり、学科全体の倍率は0.87倍で前年同期の0.86倍を僅かに上回っている。
01(01)川越総合・総合
1.44(1.54 1.68)
02(02)滑川総合・総合
1.00(1.01 1.05)
1.00倍を超えているのは上記2校のみ。
川越総合は前身が川越農業であるため、農業関係の施設設備が充実している。
久喜北陽は320人定員と総合学科では最大規模を誇るが今のところ0.81倍と定員割れ状態だ。
以上、本日は専門学科、総合学科の動向であった。
【お知らせ:こちらnoteの記事】
普通科全校、倍率順。
「2026埼玉県公立入試 第2回進路希望調査 普通科全校 倍率順」

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