明日(2月26日)、埼玉県公立入試学力検査実施日である。
 朝、入試風景の取材に行く。
 今年は上尾高校に行く予定。
 県教委がマスコミ向けに取材対象校を推薦してくるので、その中から選ぶ。朝方、受検生が試験会場に入って行く姿を撮影し、その後すぐに戻って来て別の作業に取りかかる。なので、できるだけ近い学校に行くようにしている。
 
 さて、本日は過去の公立入試平均点の確認である。
 今年はそれより高いのか低いのか。
 問題を見てみないと分からない。いや、正直なところ見てもよく分からない。

 令和9年度に入試改革を控えており、今回は旧制度での最後の入試ということになる。
 9年度から解答はマークシート方式になり、それに伴い記述問題の割合は得点ベースで「1割」、つまり「10点」程度となる。英語リスニングは残るが国語・作文はなくなる。
 制度は変っても出題の基本方針は「原則、現行どおり」とすでに発表されているが、実際の出題内容や出題形式にまったく変化がないとは考えにくい。
 そうすると、今年の問題の中に、もしかしたら来年以降を予見させるような内容や形式が含まれるかもしれない。何か予兆のようなものが現れるかもしれない。
 と、想像してみたくもなるが、まあ、考え過ぎだろう。

 以下、過去データに基づく予測であるが、塾の先生方のように日々研究を続けているわけではないので、かなり「薄め」だ。
 
◆国語

 令和7年度平均点 63.4点。
 直近5年間で60点オーバーが3回と高得点を維持している。
 出題傾向にほとんど変化がないため、急激な平均点低下は考えにくく、今年度も50点台後半から60点台前半の間に収まりそうである。

◆社会

 令和7年度平均点 ここ2年間は64.1点、
 令和5年度から3年連続の60点台。
 思考力・分析力を問う難問を織り交ぜてもよさそうだが、出題傾向にまったく変化が見られない。今年度も「高止まり状態」が続きそうである。
 標準偏差や得点度数分布グラフを見ると、特に上位校においては80点あるいは90点を超える高得点域で熾烈な争いが繰り広げられている様子がうかがえる。

◆理科

 令和7年度平均点 63.7点。
 前年度は、平成25年度の63.4点以来、12年ぶりの60点台だった。
 ただ、平均点は高かったが、標準偏差も23.65と高く、高得点を取れた層と、低得点にとどまった層との二極化が起きていると考えられる。
 今年度は、実験・観察データの記述量が増えるなど全体に難化し、50点台後半あたりまで下がる可能性がある。

◆数学・学力検査

 令和7年度平均点 52.3点 
 ここ3年間は50点台前半で安定している。
 40点台が続いたり、逆に60点台に跳ね上がったりと不安定な時期もあったが、今はちょうど良いところに収まっており、できればこれを継続してほしいところだ。

◆数学・学校選択

 令和7年度平均点 44.8点。
 44.8点は上位校受検生にとっても厳しい点数だ。
 後半の図形問題、関数問題などでは正答率(通過率)が1桁台の問題がある。無答率も70%を超えていたりする。上位校を目指す以上、難問に果敢にチャレンジして欲しいという作問側の意図も分かるが、正答者が100人に1人もいない問題では、選抜資料として機能していないのではないか。
 標準偏差は13.41と非常に低く、平均点近くに多くが集中する団子状態であったことがうかがえる。
 度数分布をみても高得点領域に人が少ない。数学が得意で、ここで差をつけたかった受検生にとっては残念な結果だったろう。
 
◆英語・学力検査

 令和7年度平均点 43.6点。
 一昨年(令和5年度)も45.8点と低かったが、他教科とのバランスを考えても(たとえば社会は65.6点と高得点)、43.6点はあまりにも低すぎだろう。
 語彙や文法・構文のレベルが調整され、50点台を目指した作問になる可能性が高い。
 ただ、読解量重視の路線は変わらないとすれば、極端に易しくなることはないだろう。
 

◆英語・学校選択

 令和7年度平均点 57.0点。
 ここ4年間は50点台で安定している。数学(学校選択)とのバランスで言えば、50点台前半を目指した作問でもいいのではないか。

 明日26日、午後3時半には学力検査が終了するので、塾の先生方も早ければ4時ごろには塾生の皆さんを通じて実際の問題を手にできるだろう。

※参考にした資料
令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況