春日部共栄高校の学校説明会に行ってきた。
塾対象ではなく受験生・保護者向け説明会である。
◆公式Instagramを開設
説明会レポートの前に。
同校もようやく公式Instagramを始める気になったようなので紹介しておこう。
アカウントだけは以前からあったが実質的には機能していなかった。
今日を境に、発信を強化して行くということなので、私は6人目のフォロワーとなった。
これで東部地区私立6校すべてがSNSによる発信を行うことになった。
独協埼玉はX(Twitter)のみだが、コンスタントに発信しているので、その気になればすぐにInstagramも始められるだろう。
公立の方も、春日部・不動岡・越谷北・越ケ谷などの上位進学校、春日部女子・春日部東・越谷南・杉戸など人気校、杉戸農業・春日部工業・久喜工業・越谷総合技術・三郷工業技術など専門高校が軒並み公式Instagramを開設しており、その数22校。
東部地区は公私合わせ、SNS広報の最先端地域となった。
◆そつのない運営
説明会は2回に分けて行われた。
会場は多目的施設である「至誠館」。
普段は体育館として使われているが、こうしたイベントの際は階段状の座席が電動でせり出すシステムとなっている。
こうした施設を持っているのが私立の強みだ。
来場者は春日部駅西口からスクールバスでピストン輸送。
事前登録制だが受付での細かいチェックはなく、用意された資料(パンフレット、校内案内図など)を取って会場へ。
1回目の説明会と並行して模擬授業が展開されているので、授業を受けてから2回目の説明会に向かう人もいる。
1回目の説明が終わると、そのまま帰る人、校内見学ツアーに参加する人、2時間目の模擬授業に参加する人に分かれる。
「何でも相談コーナー」が2教室用意されており、個別相談を受ける人もいる。
説明会(至誠館)
模擬授業
校内見学ツアー
なんでも相談コーナー
春日部共栄に限らず私立全般に言えることだが、全体としては、「無駄なく、そつなく」という印象だ。
数をこなしているので、多人数を迎えても混乱なくスムーズな運営ができる。
◆校長あいさつは面と向かって
細かな点で要望を述べるならば、校長挨拶は、来場者の正面に立って行うべきだろう。
今回の説明会では、校長自身が学校説明のプレゼンテーションを行ったが、それはそれでいい。私立ではそういう学校が多い。
しかし、プレゼンターであると同時に、学校を代表して来場者を歓迎し感謝を述べる立場でもあるから、冒頭の挨拶部分は正面に立ち、来場者と目が合う形で行ったほうがいい。
その後、場所を移してプレゼンターとして説明する。
もう一つ気になった点。
パワポのプレゼンの中に、何本か動画が含まれている。
それ自体は特に問題ないのだが、その時間が少し長すぎて、ビデオ鑑賞会になってしまっている。
ホームページに掲載しておいてくれればビデオは家でも見られるわけである。
この場に来たからこそ聞ける話。
この場でしか見られない資料や動画(写真)。
こうした資料や映像が多ければ多いほど、来場者としては来た甲斐があったということになる。
このあたりが今後の課題と言えそうだ。
◆進学校・春日部共栄の再構築
春日部共栄は県内私立を代表する進学校の一つである。
高いレベルでの文武両道を実践している学校でもある。
だが、周囲地域を見渡せば、栄東、開智、昌平、大宮開成といった進学校がひしめいている。
叡明や花咲徳栄もじわじわと進学実績を伸ばしつつある。
そんな中、かつてに比べ、やや存在感が薄くなっているのではないかと感じる。
新設された「東大選抜コース」が起爆剤となることを期待しよう。
コメントを残す