昨日の浦和一女塾説明会。
 説明を聞いた後、授業見学の時間があった。
 3年生以外はどのクラスも自由に見ていいと、教室案内図を渡された。

 私は、この日のレポート記事を書いてもらう予定の躍進館・山本先生と、動画を作ってもらおうと思っているノグジュン先生と、打ち合わせやら情報共有が必要なので一緒に回った。

◆やっぱり手書き派が多い
 今年、大宮高校の授業を見学したときにも感じたが、勉強できる子は手書きを厭わないようだ。
 先生もガンガン書くが、生徒もそれに負けず書く。
 浦和一女においても同様な風景を目にした。

 浦高や大宮と比べると全体として授業の受け方はやや受け身といった印象だ。
 他の女子校の授業もかなり見ているが、ここよりはもうちょっと活気がある。
 と言って、別に暗い雰囲気でもないので、要は授業中に無駄口を叩くような子がいないということなのだろう。

◆群れない子、一人で行動する子
 あちこち授業を見て回るうちに授業終わりのチャイムが鳴った。
 休み時間だ。
 さあ、引き上げるか。
 と、お帰りモードに入りかかったが、ちょっと待った。
 私は同行の二人に、廊下を行き交う生徒の姿に注目するように言った。

 どうだ、何か気づいたか。
 すると二人、「みんな一人で行動していますね」
 そのとおり。
 さすが塾の先生、目のつけどころは間違わない。

 何用あるか不明だが、右から左、左から右と目の前を行き交う生徒たちは、ことごとく単独行動。
 二人連れ、三人連れで談笑しながら歩く姿を見かけない。
 大宮高校でも休み時間なのに静かだな、と感じたが、ここも同じだ。

 地元なので朝の登校風景は年中見ているが、ここでも二人連れを見ることは滅多になく、ほぼ単独行動。
 下校時は部活仲間が集団で駅に向かう姿もあるが、朝はみんな一人。

◆お昼もボッチ飯
 どうやら一女の生徒たちは、常に自分中心に動いているようだ。
 他人よりも自分の予定やスケジュールを優先する。
 予定などは全部把握しているから他人を頼る必要がない。

 付き合いが悪いって言えば、そうとも言えるのだが、授業や研究、行事や部活で、ここぞという時はちゃんと協力関係が築ける。

 後で教頭先生に、今見て来た光景について話すと、「お昼も一人で食べてる子が結構いますよ」と教えてくれた。
 へえ~、女子高生の「ぼっち飯」か。
 別に仲間外れとかいうのではなく、早くお昼を済ませて、やりたいことがあるんだろう。自分のスケジュール優先だ。

 そうそう、「ぼっち飯」で思い出した。
 以前不動岡高校の食堂にいったとき、お一人様席を見かけた。
 ここは仲間外れ席ではなく、自立席なんだ。

 職員室に女子生徒が二人連れでやって来る。
 一人が、「プリント失くしたんでもらえますか」。
 しょうがねえな。じゃあ、これ。
 で、こっちは何の用ともう一人に尋ねる。
 すると、「付き合いです」。
 バカヤロー、用もないのに来るんじゃねえ。

 子育てにしろ、学校教育にしろ、「自立」は一つのゴールであろう。
 一人で行動できる子に育ってほしい。
 これは、自分勝手というのとは違うから、困っている人を助けたり、必要な時に他人と協同したりすることと両立できる。