週末なので、(というのは嘘で書きたいネタがないので)、いつもとは少し違う話題を書く。
 教育や入試、生徒募集の分析ばかりでは、書く側も読む側も息が詰まるだろう。ということにしておく。

 今日はアキレス腱損傷の話である。

 断裂は免れたが、比較的重い損傷だ。
 原因は明白で、オーバートレーニング、つまり練習のしすぎである。
 秋冬のハーフマラソンに3レースほどエントリーしていたため、7月頃から準備を始めた。週5日、早朝に1時間から1時間半。距離は正確に測っていないが、おそらく10キロから12、3キロ。
 夜は9時か10時に寝て、4時か5時に起き、近所を走り回る生活だった。練習自体は順調だった。

 異変を感じたのは10月末、最初の大会を3週間後に控えた時期である。
 左足アキレス腱に痛みが出た。
 今思えば、ここで休養を取っていれば、その後の展開は大きく違っていただろう。
 しかし大会が迫っており、休む決断ができなかった。これまでも故障は経験してきたが、距離や時間を落とせば自然に治ってきた。その成功体験が、今回は完全に裏目に出た。

 痛みはあっても歩ける。
 最初のレースをキャンセルすれば、2レース目には間に合うだろうと甘く考えたが、痛みは引かない。
 平地歩行と下り階段が特につらい。医者にかかるという選択肢が自分の中になかったことが、事態を悪化させた。
 結局、2レース目もキャンセル。

 11月末になって、ようやく痛みが和らいだ。走れそうな気がした。
 12月に入り、歩くより少し速い程度の超スローペースで練習を再開したが、これが二度目の大きな誤りだった。最初より強い痛みに変わった。さすがにここに及んで今冬のレース参加は諦めた。

 年明け、偶然ある会合で昌平高校の城川雅士学園長、加藤慎也校長とお会いした際、この話をすると呆れられた。
「医者に行かないとだめですよ」。強豪部活を数多く抱える学校の経営者らしい、極めて妥当な結論である。
 というより良識ある大人の判断である。

 で、結局その一言に背中を押され、二日前、ようやくスポーツドクターのいる整形外科を受診した。
 きちんとリハビリをしなければ、元のようには走れないと脅されたが、手遅れとは言われなかった。
 昨日は初回のリハビリだった。強調されたのは、足首だけでなく、股関節を含む全身の関節可動域の低下である。
 自覚はあったし、不自然な体の使い方につながっていることも理解できた。これからはリハビリに励むつもりだ。うまくいけば、今年の秋にはレースに復帰できるかもしれない。

 読者の皆さんの多くは五十代後半、六十代だろう。
 経験者として断言しておくが、加齢とともに筋肉量は減り、関節の可動域も狭まるのだ。その他、体中のパーツの機能低下が起こるのだ。これは100%確実なことであり、回避することはできない。
 だが、対処次第で劣化の速度は抑えられるはずだ。
 後期高齢者がどこまで回復できるのか。
 一つの実験として、気長に眺めていただければ幸いである。