今月2回目の授業参観。今日は浦和北高校の3年生古典の授業だ。
担当するのは舘真麻美先生。
この学校は「単位制」というシステムを採っている。
「単位制」とは何かを説明することはなかなか難しいのであるが、文部科学省はこれについて「学年による教育課程の区分を設けず、決められた単位を修得すれば卒業が認められる高等学校です」と説明している。
う~ん、分かったような、分からないような。
まあ、もうちょい中学生に分かりやすく説明すれば、全員が学校で決められた同じ教科・科目を学ぶのではなく、各自が自分の興味、関心等に応じて教科・科目を選んで学べる学校ということだろうか。
もちろん高校を卒業するために絶対に学ばなければならない教科・科目はあるわけだが、それ以外はかなり自由度が高い。逆に言えば、進路に関してある程度明確な意志を持っていないと、何を学んだらいいか迷ってしまうという難しさもある。
第一関門は時間割づくり。
このために面談を繰り返すようだが、ここを乗り越えれば楽しく充実した毎日。
「単位制」を採用する学校は、多くの選択科目を用意する関係で、普通の学校よりも先生の人数が多くなる。教室も余計に要るので、浦和北の場合も通常の校舎に加え別棟の校舎がある。
先生もプラスアルファ。
教室もプラスアルファ。
このあたりの余裕が「単位制」の大きなメリットの一つということになるだろう。
今日参観した授業も24人で行われていた。学校によると全講座平均は23人ということだ。ちょうどいい人数だ。
さて、今日の授業である。
現在、県立高校ではすべての普通教室にプロジェクターが設置されている。
ということから、私はてっきり本文を黒板に映し出して、これに解説やメモを書き加えるような形だろうと想像していたのだが、そうではなかった。
ホワイトボードに先生が手書き。
(休み時間中に先生が書いたようだ)
何とアナログな。
と思ったが、よく見ると、いや、よく見なくても分かるが、このホワイトボード、やたら横幅が広い。普通私たちがイメージする黒板の1.5倍ほどだ。
なるほど、これなら今日の授業に必要なテキストが全部収まる。
何でもプロジェクターで映せばいいというものではない。
コロナもだいぶ収まってきたというわけで、この日の授業はペアワークが取り入れられていた。
通常の授業スタイルだと、どうしても先生が一方的に喋り、生徒は黒板を写すのに必死というパターンになりがちだが、この方法だと生徒の参加意欲が高まり、理解も深まる。
ただ、活動の意図が明確でなかったり、やり方を簡潔に指示しなかったり、時間管理を適正に行わなかったり、結果のフォローを丁寧にしなかったりすると、単なるおしゃべりタイムになってしまう。
「はーい、二人で相談して~」。これじゃあペアワークにならない。
その点、舘先生は細かいところにぬかりがない。
何気なくやっているようでペアワークの基本をしっかり押さえている。
さすが20年選手は違うね。
ところで。
浦和北は令和4年度募集では40人増の360人募集となる。
これはなかなか高いハードルだ。
令和3年度は320人募集で実受検者335人、入学許可者320人で事後の最終倍率は1.05倍だ。
仮に4年度受検者が前年並みだと定員割れしてしまう。
そうならないよう願っている。
コメントを残す