共同通信がこんなニュースを配信していた。
 「勉強意欲わかない」54% 小中高生、コロナで最高に

 記事の元となったのは、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所との共同研究。
 ベネッセのサイトはこちら。↓
 東京大学社会科学研究所・ ベネッセ教育総合研究所共同研究 「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」
 報告書(ダイジェスト)はこちら。
 子どもの生活と学びに関する親子調査 2021 ダイジェスト版

 学校段階別では、中学生では58.6%、高校生では61.3%が「勉強しようという気持ちがわかない」と回答している。
 中高生を学年別に見てみると、中学生は、1年55.9%、2年61.1%、3年生59.2%と、上級生になるほど「勉強しようという気持ちがわかない」と答えた割合が増加している。
 それに対し、高校生は、1年65.2%、2年61.0%、3年57.8%と、上級生ほど減少する傾向を見せている。
 各学年とも前前年、前年よりも増加している。

 さて仮に、このデータが実態をかなり正確に反映しているとして、先生方の結論はほぼ一致しているだろう。
 学校(生活)を楽しいものにすればいい。

 行事があったり部活があったり。
 そういうのは勉強を妨げる要因にもなるが、長い目で見れば、また総合的に見れば、やる気の源泉にもなるだろう。
 勉強が大事なのは分かっているが、そのためだけに学校に行くんじゃつまらない。
 一人でやるのも大事だが、みんなでやれることがないとつまらない。
 この調査では、「勉強しようという気持ちがわかない」原因については、深く掘り下げてはいないが、学校(生活)の楽しさが奪われたことも一因と考えるのが現場感覚というものだろう。 

 今の中学3年、高校3年は、全国的な学校臨時休校の中、入学した。
 そして、何かに夢中になったり、みんなで大笑いしたり、そういう楽しい経験をほぼ奪われてここまで来た。

 さすがにこのまま卒業というわけにも行かない。
 ということで、最近各校が発信する情報を見ていると、短期の国内宿泊研修を実施したり、日帰りの研修旅行を実施したりというケースが増えているように思う。
 結構なことだ。

 各校で情報発信を担当している先生方。
 コロナ下でも学びは止まりませんというのも大事なことなのだが、コロナ下でも学校(生活)は楽しいですよとという情報もを積極的に配信するようお願いしたい。