今日は三郷市立前川中学校での講演。中学生向け受験情報紙「よみうり進学メディア」を発行する読売エージェンシーを通じての依頼だ。
 中学生相手の講演は、私にとって結構ハードルが高い。ふだん中学生向けに記事を書いているが、書くのと話すのは全然違う。はたして言葉が通じるのか。

 早めに会場に入り、生徒が集合する様子を見る。
 各自が教室から自分のイスを持って来る。シートを敷いてパイプ椅子を並べる方式よりいいかもしれない。
 生徒は上下ジャージ姿。登下校は制服だが、校内ではジャージなのだそうだ。

 3年生だからかもしれないが、集合は素早い。ざわつかない。
 以前、別の中学校で講演したときは、先生方が怒鳴りまくっていたが、そんな様子はまったく見られない。
 最初に校長先生がご挨拶。「皆さん、こんにちは」。
 生徒「こんにちは!」。おお、よく声が出ているではないか。小中学生は、このあたりが気持ちいい。高校生ぐらいになると、「ガー」だか「ボー」だか、よく分からない不気味な音が発生するだけだったりする。

 修学旅行はすでに終わり、昨日は埼葛テスト改め東部地区学力検査。そろそろ受験勉強に目を向けてもらいたい時期ということで、今日の進路学習会となったようだ。保護者の方も大勢参加されていた。

 事前にアンケートをとり、質問事項を集めてもらったので、それに答えるという形式で進めた。
 「いつから受験勉強に本腰を入れたらいいですか?」
 今でしょ。
 「集中力はどうしたら続きますか?」
 集中力は続きません。
 「効率のいい勉強はありますか?」
 入試によく出る問題からやりましょう。

 この地域は、千葉県公立を受ける生徒も一定数いる(隣接県協定による)。入試制度を語ろうとすると、埼玉・千葉両方の話をしなければならないので、時間が足りない。今回はパス。
 特に保護者の皆さんは、細かい入試制度の話を聞きたがる傾向にあるが、そんなこと、いくら知ったって合格には近づきませんよ。授業をしっかり受けて、問題バンバンやって、得点力をつけなさい。入試というのは、結局はそういうものです。と、かなり大ざっぱな説明。たぶん、事後アンケートには、「もっと詳しい話(具体的な話)を聞きたかった」と書かれているだろう。

 来月は保護者対象が1件。ここでは学費問題を取り上げなくてはならないだろう。かなり詳しく行くよ。