公立入試英語問題について市民団体が改善を要望したというニュース。
8月11日付け埼玉新聞。
今ならここで見られます。
埼玉新聞ニュース
県教委に要望書を提出したのはさいたま教育文化研究所。埼玉県教職員組合と埼玉県高等学校教職員組合が作った団体だ。市民団体とかややこしい言い方をしないで組合と言ってくれた方が分かりやすい。
英語の問題に、教科書に載っていない単語が出ている点などを問題視している。長文読解問題の問題が長すぎるとも言っている。学校選択問題を廃止せよとも。
まあ、問題に関してはいろいろな意見があるだろうから、それは構わない。県教委も「一つの意見として受け止める」としている。
気になるのは記事にある同研究所・外国語教育員会委員長・田中渡氏のコメントだ。
「入試難易度によって上位校と底辺校の差を広げると、底辺校では生徒の自己肯定感が低下し、指導が困難になる(以下略)」。
これ、本当にそう言ったの?
底辺校はないでしょう。上位校との対比で言うなら中下位校とか下位校。塾の先生方も難関校とか中堅校とか人気校とか、いろんな言い方をするけど底辺校とは言わない。
ふだん差別とかにはうるさい人達なのにどうしたのよ。
雑談や飲み屋での会話なら別だけど、公式または準公式な場面で教員が底辺校などと言うはずがない。他の言い方だったんじゃないかな。たぶん「下位校」。
で、記者に分かりやすく「いわゆる教育困難校」とか「いわゆる底辺校」と付け加えた。
記者の方は、いわゆるの方が耳に残って、あるいはインパクトがあると思って、そっちを使った。
入試について語ろうとすれば、どうしたって上位、下位という言葉を使って説明せざるを得ない。でも、底辺は使いたくないね。テストで点数は取れなくたって他に特技があったり、人間性では負けてないってことだってあるわけだ。
本当に底辺校と言ったのかどうか。とことん追及するほどのことでもないが、気になるからいずれ調べてみよう。
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