本日雑談。
 世の中いつの間にか「とりあえず生」ではなくなっていたんだね。知らなかった。
 昨日は30代40代の若い人を含む14人の忘年会だった(注:30代40代を若いと言うのは私を起点としているからである)。男10人、女4人、その他0人。

 時間どおり全員がそろったところで乾杯となるわけだが、その前にオーダーだ。数枚のレシートっぽい紙が配られ、そこに印刷されたQRコードを読み取って注文してくれと言われる。
 これは分かる。タブレットで注文するのは今や当たり前だし、それがQRコード読み取り式に変わっただけだ。だから、私の驚きポイントはそこではない。

 昔だったら、幹事さんが「とりあえず乾杯は生でいいですか」と聞き、飲めない人以外はじゃまあ、最初はそれでいいかなという雰囲気で右に倣えとなるわけだが、この日の幹事さんは「各自で好きなものを注文してください」と言うではないか。
 えっ、「とりあえず生」じゃないの。

 いやあ、知らなかった。今はこうなんだ。乾杯イコール、ビールじゃないんだ。いきなりレモンサワーとかもありなのね。ワインとかハイボールでいいわけね。
 たぶん世間ではとっくに常識なんだろうが、飲む機会が極端に少ない私は、世の中がそういう流れになっていたことを知らなかった。

 しかし、「とりあえず生」じゃないとすれば、何を注文すればいいんだ。なにせ飲み会における私は、「とりあえず生」の後は、ウーロン茶で通しているのだ。選べと言われてもね。 
 で、私はスパークリングワイン(白)を注文した。理由は、メニューの一番上にあったからだ。食に関するこだわりがなく、好き嫌いなく何でも食える私は、考えるのが面倒なのでメニューの一番上や一番右に書いてあるものを注文するのだ。その結果、たとえばラーメン屋ではいつも醤油を食うことになり、味噌とか塩とかは何十年も食ったことがないわけだが、それで何の不都合もない。

 昭和は、飲めないが許されない時代だった。酒豪なんて言葉があり(今もあるけど)、大酒のみが自慢になった。飲めないやつは下戸(げこ)と蔑まれた。単なる体質の問題なんだけどね。
 とにかくアルコール弱者には辛い時代だったよ。それが徐々に、飲めませんも今日は控えますも認められるようになり、そして今は好きなものを好きな量だけ自由に飲みましょうとなった。いい時代になったよ。

 なお昨夜は、一次会8時終了だったので、ではカラオケという流れになったが、私はパス。二次会でカラオケというのは平成になってからの常識だと思うが、これもそろそろ止めて欲しいね。歌が苦手という人に無理やり歌わせるのは拷問だぜ。