平均点予想はなかなか当たらない。ピッタリ当てている人も多いと思うが、そういう人は、だいたい最前線で生徒を指導している先生方である。
 私は常日頃、生徒に直接指導しているわけではないので、はずしまくっている。
 にもかかわらず、過去データだけを頼りに性懲りもなく予想を立ててみるわけである。

 学力検査当日、実際の問題を見てからであれば、出題方式や解答方式の変化、出題された単元などで、もう少し精度が上げられるかもしれない。
 本日は、あくまでも過去の平均点データから、その傾向を示すものである。

◆理科
 昨年は44.5点で、28年度の39.2点に次ぐ過去2番目の低さだった。25年度の63.4点をとりあえず例外として除外すれば、最高が30年度の51.7点、最低が28年度の39.2点であるから、今年度は、上がって52~53点、下がって39~40点が予想の範囲である。ただし、31年度(昨年)の44.5点は他教科に比べ、やや低すぎるので、46~47点あたりまで上がるのではないか。

◆社会
 27年度までは49.0~50.3点と、数学に次いで平均点が低い教科だったが、28年度に一気に63.7点まで上がり、以後55.9~60.6点で推移している。上がって63~64点、下がって55~56点が予想の範囲である。ここ数年、比較的安定しているので昨年同様60点前後となるのではないか。

◆国語
 25年度、26年度に65点前後を記録しているが、27年度以降は、最高が31年度の58.3点、最低が30年度の52.8点であるから、概ねこの範囲に収まり、55点前後となるのではないか。

◆数学
 少しずつ上げてきて28年度に初めて50点を超え、51.1点を記録した。だが、29年度に学力検査問題と学校選択問題に分かれてからは、学力検査問題の方は40点台前半に逆戻りしている。40点を切ることはないと思われるが、上がっても45点前後までだろう。
 一方、学校選択問題は、29年度と30年度は43点台と低迷したものの、31年度(昨年度)は、一気に上昇に転じている。昨年の53.5点は、共通問題だった時代、前期・後期制だった時代、さらには40点満点だった時代を含めて過去最高点である。こうした経緯を踏まえれば、上がって55点前後、下がって50点前後となるのではないか。

◆英語
 28年度まで基本的に上昇基調にあったのは数学と同様である。2種類に分かれた29年度以降、学力検査問題はどちらかと言うと下降基調に転じた感がある。31年度(昨年度)、50点を割ったのは出題形式(解答形式)に若干の変化があったことも影響しているだろう。対策が練られたはずの今年度は50点台前半までの回復が予想される。
 学力検査問題は、初年度の29年度に71.9点まで跳ね上がり過去最高を記録したが、ここ2年間は58.9~64.3点と比較的安定している。60点前後まで下がるか、上がっても67~68点ぐらいまでと予想される。