一昨日、埼玉県公私立高校の国公立合格者数を調査したが、今日は早慶上智編だ。
 まず早慶上智3大学すべてに合格者を出している学校をピックアップ(第1ラウンド)。その後、3大学合格者の合計が10人以上、20人以上とラウンドが進むごとにクリアすべき人数が上がって行く方式である。

 合格者はのべ合格人数である。国公立は制度上、一人の受験生が複数の国公立大学を受験することが難しいので、「合格人数≒合格件数」となるが、私立は一人の受験生が複数の大学・学部を受験することが普通なので「合格件数>合格人数」となる。
 
 今回の調査では現役浪人は区別せず、合計数である。
 では始めよう。

◆第1ラウンド 3大学すべてに合格者
(公立)伊奈学園 浦和 浦和一女 浦和西 大宮 大宮光陵 春日部 川口北 川越 川越女子 川越南 熊谷 熊谷女子 熊谷西 越谷北 所沢 所沢北 不動岡 松山 蕨 市立浦和 大宮北(以上22校)
(私立)浦和明の星女子 叡明 大宮開成 開智 開智未来 春日部共栄 川越東 栄東 狭山ヶ丘 淑徳与野 城西川越 昌平 城北埼玉 西武文理 東京農大三 獨協埼玉 花咲徳栄 武南 星野 本庄東 立教新座(以上21校)

 越ヶ谷、和光国際の名前がない。越ヶ谷は上智2、早稲田7だが慶応がゼロ。和光国際は上智1、早稲田4だが慶応がゼロ。昨年は両校とも3大学に合格を出していたが、今年はやや不振だった。
 
◆第2ラウンド 3大学すべて且つ合計10人以上
(公立)伊奈学園 浦和 浦和一女 浦和西 大宮 春日部 川口北 川越 川越女子 川越南 熊谷 越谷北 所沢北 不動岡 蕨 市立浦和(以上16校)
(私立)浦和明の星女子 大宮開成 開智 開智未来 春日部共栄 川越東 栄東 狭山ヶ丘 淑徳与野 城西川越 昌平 城北埼玉 西武文理 獨協埼玉 花咲徳栄 星野 本庄東 立教新座(以上18校)
 
 第2ラウンドに残らなかったのは、公立では大宮光陵(6)、熊谷女子(7)、熊谷西(6)、所沢(9)、松山(9)、大宮北(8)の6校、私立では叡明(5)、東京農大三(4)、武南(8)の3校。

◆第3ラウンド 3大学すべて且つ合計20人以上
(公立)浦和 浦和一女 大宮 春日部 川越 川越女子 熊谷 越谷北 所沢北 不動岡 蕨 市立浦和(以上12校)
(私立)浦和明の星女子 大宮開成 開智 開智未来 春日部共栄 川越東 栄東 狭山ヶ丘 淑徳与野 昌平 城北埼玉 西武文理 本庄東 立教新座(以上14校)

 30人以上に引き上げてもいいが、一旦20人のラインを設けてみよう。
 第3ラウンドに残らなかったのは、公立では伊奈学園(19)、浦和西(17)、川口北(12)、川越南(14)の4校、私立では城西川越(10)、獨協埼玉(15)、花咲徳栄(15)、星野(17)の4校。

◆第4ラウンド 3大学すべて且つ合計30人以上
(公立)浦和 浦和一女 大宮 春日部 川越 川越女子 越谷北 所沢北 不動岡 蕨 市立浦和(以上11校)
(私立)浦和明の星女子 大宮開成 開智 川越東 栄東 淑徳与野 昌平 西武文理 本庄東(以上9校)

 第4ラウンドに残らなかったのは、公立では熊谷(24)、私立では開智未来(20)、春日部共栄(25)、狭山ヶ丘(23)、城北埼玉(29)、立教新座(25)の5校。

◆第5ラウンド 3大学すべて且つ合計50人以上
(公立)浦和 浦和一女 大宮 春日部 川越 川越女子 越谷北 市立浦和(以上8校)
(私立)浦和明の星女子 大宮開成 開智 川越東 栄東 淑徳与野 本庄東(以上7校)

 第5ラウンドに残らなかったのは、公立では所沢北(30)、不動岡(44)、蕨(42)の3校、私立では昌平(30)、西武文理(31)の2校。

◆第6ラウンド 3大学すべて且つ合計100人以上
(公立)浦和 浦和一女 大宮 春日部 川越 (以上5校)
(私立)浦和明の星女子 開智 栄東 (以上3校)

 小刻みにやって来たが、第5から第6で一気に合計人数を倍増させた。
 第6ラウンドに残らなかったのは、公立では川越女子(74)、越谷北(67)、市立浦和(87)の3校、私立では大宮開成(92)、川越東(59)、淑徳与野(96)、本庄東(88)の4校。

◆第7ラウンド 3大学すべて且つ合計200人以上
(公立)浦和 大宮(以上2校)
(私立)栄東(以上1校)

 第6ラウンドまでで終わらせてもよかったが、残った各校の人数差が大きいので、もう1段階やってみた。
 最終第7ラウンドに残らなかったのは、公立では浦和一女(120)、春日部(120)、川越(126)の3校、私立では浦和明の星女子(127)、開智(170)の2校。
 浦和明の星女子は高校募集を行わない完全一貫校だが、卒業生数170人と小規模であることを考えると、200人超えに相当する合格人数と言えるだろう。
 最終第7ラウンドに残った学校の合格人数は次のとおりだ。
栄東 237人
浦和 218人
大宮 208人

 面倒なことせずにランキングで示せよ、という方もおられるだろう。はい、それはいずれ出します。
 今回のやり方は、スポーツの大会のトーナメント戦のイメージだ。
 第1ラウンドが本選出場1回戦突破、第2~第3がベスト32進出あたり、第4~第5がベスト16進出あたり、第6ラウンドがベスト8、第7ラウンドがベスト4という感じ。
 
 これをお読みになった高校の先生方。ベスト16以上進出には慶応を増やす必要がある。慶応が1ケタだとベスト8以上はまず無理。「打倒慶応!」を目標に頑張っていただきたい。