今日は行田市にある埼玉県立総合教育センターに行ってきた。あまり知られてはいないが、埼玉県教育委員会に属する研究及び研修機関であり、入試とも深い関わりのある部署である。
今日は所長の石川薫先生にインタビューし、それをもとに「入試情報の宝庫」とも言える総合教育センター紹介記事を書こうということで訪問した。
記事は3月12日付埼玉新聞受験特集に掲載し、新聞は県内全公立中学校の新3年生(現2年生)に配布される。
ここは一見すると学校である。
それもそのはず、元は県立行田女子高校があった場所だ。
同校が2005年(平成17年)、現在の進修館高校と統合されたため、その跡地に設置された。
学校時代の面影は残るが、内部は研究・研修機関らしく完全リニューアルされている。
職員のほとんどは「先生」であり、その点でも学校なのだが、生徒はいないのでいたって静かだ。
普段は何かしらの研修があって、県内各所から先生方が集まってくるが、今年度はコロナの影響で多くの研修がオンライン化された。
ここに勤務している先生方は直前まで小中高の先生であった。
数年後には市町村教育委員会に異動となったり、教頭や校長となって学校現場に戻って行く。
所長インタビューを終え、帰り際、所内にある教育資料室に立ち寄った。
蔵書17万冊というから大変なものだ。
ここにある資料は先生方だけでなく、一般県民も利用できる。
そうだったのか。それは知らなかった。
たしかに、これだけの資料を先生方だけの利用にとどめておくのはもったいない。
現地に行かなくても公共図書館で取り寄せてくれるし、返却もできる。
では、試しに「教育資料室 蔵書検索サービス」を使ってみよう。
現役時代の勤務校、川口北高校で検索。
すると。
「明日の空へ」(川口北高校十周年記念誌)がヒットした。
何と懐かしい。
これは正に私が編集委員の一人として発行に関わったものではないか。
ここにあったか。
昭和20年ごろからの教科書も全部揃っているというし、何かと利用できそうだ。
さて、肝心の入試情報である。
県教育員会が発表する入試情報は、センターのサイトでもすべて見られる。
ちなみに、最新情報は本日(22日)に発表された「令和3年度 埼玉県公立高等学校における入学志願確定者数」である。
このほか、過去3年分の入試問題、採点の手引き、学力検査結果・解説などが見られる。
私も分析記事を書くにあたって、学力検査結果・解説はよく利用させてもらっている。
それと地味に便利なのは、学校説明会情報の一覧表。
いちいち調べるのは大変だが、ここを見れば一度で分かる。
今年度はもう終わってしまったが、来年度はぜひ利用していただきたい。
以上、簡単だが埼玉県立総合教育センター訪問記であった。
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