昨日(2月21日)、東京都立高校入試学力検査が行われた。首都圏では神奈川に続き2番目である。
 学力検査問題は当日中に公開されている。
 昔と違って、このあたりはどこの教委も仕事が早い。

「令和3年度都立高等学校入学者選抜・学力検査問題及び正答表」

 ざっと目を通してみる。

 首都圏(一都三県)の出題除外範囲をみてみると、東京都と埼玉県はかなり共通している。
 除外範囲が広い順に、埼玉県>東京都>神奈川県>千葉県であることは以前にもこのブログで書いた。
 そんな視点から、眺めてみるのもいいだろう。
 「公立入試出題除外範囲、関東各県の最終まとめ」

 社会の日本地理の問題を見ていたら、何と川越市の地形図が登場してビックリ。
 埼玉県の問題で登場したら、それこそ大問題になるのだが、東京都だったらあり得ることだ。
 有名な「時の鐘」と、旧城下町らしく不自然に曲がった道路の写真を見て、それが地形図のどの地点のものかを考えさせるのだが、川越市民であれば地図記号の知識などなくてもすぐに分かる。
 この問題が埼玉県で出たら、川越市内生が圧倒的に有利に決まっている。
 だから、県内のいずれかの地域の地形図が出ることはない。
 隣接県からの受験生がいることを考えれば、千葉などの地形図も出ることはない。
 埼玉県の生徒の生活圏からずっと離れた、行ったことも聞いたこともないような地域から出る。

 というわけで、埼玉県なら出ないだろうと思われる問題も含まれるわけだが、出題除外範囲がかなり近く、かつ今もっともホットな実戦問題であるから、ちょっとチャレンジしてみるのも悪くない。