昨日(10月6日)、埼玉県教育委員会は、入試における出席停止の取り扱いについて情報発信した。
 「令和4年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する出席停止の扱いについて」
 内容は短く2点。
 1 県公立高校入試の調査書の「出欠の記録」欄には、出席日数や出席停止の日数の記載欄を設けておりません
 2 新型コロナウイルス感染症等の影響により、出席停止となっても、県公立高校入試で不利益はありません

 このブログでも過去2回ほどこの件について触れた。
 「コロナと欠席日数、念のため一言説明しておくという姿勢が大事」(9月13日)
 「再び。コロナ出席停止が入試で不利な扱いを受けることはない」(9月14日)
 2日連投となったのは、最初の記事を書いた直後、受験生を惑わせるような新聞記事が出たので、正しい情報を発信しておく必要があると思ったからだ。

 また、受験生向けには「「埼玉新聞社 高校受験ナビ」に、「新型コロナウイルス感染での「出席停止」 調査書ではどう扱われる?」という記事を書き、正しい情報を知って不要な不安を抱えないようにと訴えた。
 ブログは私的なものだし、「埼玉新聞社 高校受験ナビ」も著名入りの記事なので個人的見解という扱いになるが、今度は県教委による公式発表であるから、この件は一件落着。
 
 最初からはっきりしていたことだが、つまらん記事を書くやつがいるから、県もわざわざこんなことを言わなければならない。
 署名入り記事で誰が書いたか分かっているから、今度会ったときは厳重に抗議しておこう。

 過去2回のブログでも書いたが、今回のコロナに関わる出席停止は、そもそも調査書にそのことの記載欄もないため入試への影響はない。
 当然、不利益もない。
 ただ、そのことと、オンライン授業を出席扱いにするかどうかは別の議論である。
 法的にクリアしなければならない点もあると思うが、少なくとも双方向のオンライン授業については出席した(=授業を受けた)とみなすのが、時代に合った考え方だと思う。

 また、これも繰り返しになるが、私立高校では欠席日数を出願条件、推薦条件に入れている場合があるが、これも再検討したほうがいい。
 学校側の気持ちは分かるのだが、入試選抜において欠席日数を問題にするという考え方は次第に受け入れられなくなるだろう。
 そういう意味で、緩和するなり廃止するなり、そういう方向で再検討したほうがいい。
 その上で、従来通りというなら、私立学校ということもあるから、どうぞご自由に。