受験生からの質問。
「受験勉強はいつ頃から始めればいいですか? また、何から始めればいいですか?」
「お問い合わせ」は質問コーナーじゃないが、連休中で暇だから回答しておこう。
今日はまず、「いつ頃から始めればいいですか?」に答える。
始めるのは当然、たった今からである。
本当はもっと前からであるべきだが、過ぎ去った日々は戻って来ないから今日からである。
統計があるわけではないが、少なく見積もっても半数の受験生は、まだいいだろう、後からでも何とかなるだろうと先送りしているはずだ。
だから、今から始めれば、勝ちパターンに持ち込める可能性がきわめて高い。
受験をレースに例えれば、このレースは同一線上からの一斉スタートではない。
うんと前の方からスタートできる者もいれば、はるか後方からのスタートとなる者もいる。
これは言うまでもなく、現時点における学力差のことを言っている。
仮に全員が同じタイミングでスタートを切り、同じペースで走り切ったとすれば、ゴールにおける順位は今のままである。
しかし実際には、スタートのタイミングがバラバラであり、その後のペースもまちまちである。
よって、ゴールにおける順位も、今とは違った形となるはずである。
受験レースではスタート合図の号砲は鳴らないので、自分の好きなタイミングでスタートを切ればいい。
そのために、まず自分の現在地(=学力)を正しく知らなければならない。
これまでの学校の成績でだいたいのところは分かるだろう。
模試などを受けていれば、それも参考になる。
今年の入試問題を解いてみるのもいい。
「出来っこない」というのは、現実を見るのが怖いからだろう。
「出来ない」と一言で言っても、その程度はさまざまであるから、自分がどのくらい「出来て」、どのくらい「出来ない」のかを確かめる必要がある。
それが現在地を知るということである。
自分がかなり上位にあると確信できれば、それほど慌ててスタートを切らなくてもいい。
しかし、かなり後方に位置していることが分かったら、上位との差を詰めるのに相当の時間を要するから、即スタートである。
仮に集団を上位、中位、下位の3グループに分けたとしよう。
下位の者が中位、中位の者が上位の集団へとランクアップできるとしたら、そのチャンスは前半にしかない。
前半とは、だいたい夏休み終了時あたりまでと考えてもらおう。
その後は、上位は上位、中位は中位、下位は下位と、それぞれの集団の中での順位争いである。
マラソンなどの長距離種目と違って、受験レースは終盤になるほどペースは上がるのだ。
(つまり、本番が近づくほど、全員が必死で、フルスピードで駆ける)
後半に追い上げようなどという作戦は通用しないのだ。
要するに、今やりたくないから、苦しいことを先送りしたいから、そう言っているのである。
夏休み終了時まで、約4か月ある。
そこから本番までは、公立を想定すれば約6か月である。
この数字をみれば、今日から夏休み終了時までの重さは一目瞭然だろう。
では、この期間に何を、どうやるか。
これは次回述べることにしよう。
コメントを残す