夏休みだというのにこの数週間、毎日12時間労働が続いている。
 勤め人だったら、身体か精神かどちらかがやられそうだが、案外平気だ。

 私が人一倍タフなのか。
 そうではない。
 ストレスフリーだからだ。
 人間関係のストレスからほぼ解放されているのだ。

 朝は一般の会社などと同じ9時始業と決めている。
 もちろん自分で決めた。
 自分で決めたのだから、いつでも自由に変更できる。
 それについて誰の承認も必要としない。
 誰にも相談しなくていい。
 ましてや会議で合意を得るなどという面倒な手続きは一切不要だ。
 何なら今日は9時半からしようというのも、その日の気分で自由自在だ。

 要するにテキトーに生きているのである。
 だからストレスフリーなのだ。

 仕事の辛さ、仕事上の悩み。
 これらの原因は仕事そのものではない。
 それもあるにはあるが、大部分は人間関係だ。

 一応私も学校の教員や民間企業サラリーマンなど勤め人も経験している。
 上司・部下との関係。
 同僚、先輩後輩との関係。
 辛さや悩みや苦しみの原因の多くはここにあった。

 学校であれば子供たちとの関係。
 企業であれば取引先との関係。
 これも人間関係と言えばそうだが、これらは仕事そのものだ。

 その本来の仕事の手前に、膨大な社内調整や社内コンセンサスという準備過程がある。
 むろん、集団で事に当たるわけだから、合意や共有や確認は必要だろう。
 指示や命令、報告や相談も必要だろう。
 それにしても、この煩雑さは何なのだ。

 というわけで、勤め人の皆さんは日々、人間関係で神経をすり減らし、体力を消耗している。

 今言われている働き方改革は、どうも勤務時間の事ばかり言っているようだが、ストレスフリーな働き方という視点もあっていいような気がする。

 と、ここまでが長い前置き。
 私は今日から2日間(一泊二日)、日頃のストレスを解消するためと称して山に登って来る。
 仕事が山のようにあるくせに、そっちの山は放り出して本当の山に行く。
 これが組織なら、こんなに忙しい時に何を考えているんだと上司から責められ、同僚から呆れられるところだ。
 だが、幸いに私には上司も同僚もいない。
 その分、徹夜でも何でもして、最終的に帳尻を合わせりゃいいんだろうというわけだ。

 山梨県・七面山(しちめんざん)。
 もう何回登ったか忘れた。
 コロナで2年間途絶えたので3年ぶりだ。

 山頂手前の寺で一泊するが(参篭と呼ぶ)、通信状態が悪いため、この記事は出発前に書いて公開時間を予約しての投稿である。
 明日28日はやや公開時間が遅れるだろう。