これが時代の流れというものなのか。
 千葉県立高校が校則を公開する。

 こちらは千葉県の地域紙・千葉日報の記事。
 
千葉の全県立高の校則、HPで公開へ 生徒へ制定背景説明 「ブラック」問題視

 千葉日報は以前から校則報道に熱心である。
 自社サイトで各校の校則が見られる「校則データベース」(有料)を運営していたほどだ。

 校則のHP等での公開は時代の要請である。
 昨年改訂された文部科学省「生徒指導提要」には次のような記載がある。
 「校則の内容について、普段から学校内外の関係者が参照できるように学校のホームページ等に公開しておくことや、児童生徒がそれぞれのきまりの意義を理解し、主体的に校則を遵守するようになるために、制定した背景等についても示しておくことが適切であると考えられます」(生徒指導提要P101)
 つまり、千葉県立高校の独自の動きではなく、全国の学校がこのような方向に向かって行くということだ。

 千葉県教委は全県立高校に今年度末までの公開を指示している。
 すでにこのような形で公開している学校もある。
県立千葉高校 生徒心得、服装規程及び「生徒指導に係る規程」について

 岐阜県は比較的早くからこの問題に取り組んでおり、多くの学校のHPには「生徒心得」といったメニュー(又はサブメニュー)がある。
県立岐阜高校ホームページ
 (「学校概要」の中に「生徒心得」という項目がある)

 埼玉県教委はまだこのような指示を出していないが、すでに公開している学校もある。
浦和東高校 生徒心得

県立新座高校 生徒心得 

 私立でも公開している学校がある。
叡明高校 生徒指導の考え方
 「令和4年度(2022年4月)から下校時のレイクタウンイオンモールの立寄りは、認めています。利用に際しては、本校のルールを遵守し、有意義に利用してほしいと考えています」。このあたりは地域性が感じられて微笑ましい。

 校則や生徒心得は、その学校に在籍する生徒のみに適用されるものであり、他校の生徒を規定するするものではないから公開までは必要ないと思っているが、前述したようにこれが時代の流れである。
 どこの学校も、結局は同じようなことを言っており、まあ言ってみれば常識の範囲だ。
 別に隠す必要もあるまい。
 それに、今の時代、その気になれば誰もが簡単に拡散できる。
 だったら、さっさと公開してしまうのも一つの方法だ。