本題に入る前にお詫びと訂正。
 昨日の記事で「彩の国進学フェア」に出展しない学校として庄和高校の名前を挙げたが、これは誤りで同校は出展する。
 昨日(6月7日)現在、主催者側ホームページに校名がなかったのは事実だ(スクリーンショットを録っておいたので確認済み)。
 主催者側HP制作担当者のミスであり、学校側には何の責任もない。

 では本題。
 本日のニュースはこちら。

 「AI教育に重点」ドワンゴと日本財団がオンライン大学開校へ(テレ朝NEWS)

 こちらはドワンゴ社のHP
 ドワンゴ社のニュースリリース(6月8日)

 こちらは日本財団のHP
 日本財団 ドワンゴ共同による新大学設立に向けた取り組み

 ドワンゴ社はすでに学校法人角川ドワンゴ学園としてN高やS高、N予備校などを運営しているので、大学設立は自然な流れと言ってよく、皆さんもさほど驚かなかったと思う。その先には大学院もありそうだ。

 今年文部省に認可申請し、2025年4月開学を目指す。
 学部は知能情報社会学部のみ。
 初年度入学定員は5000人。
 年間学費は38万円。

 初年度5000人募集とはかなりの規模だが、N高・S高合わせて2万5千人の生徒を抱えているわけだし、学費も決して高くはないから認可されれば人気を集めそうだ。

◆強力なライバル通信制
 N高の創立は2016年(平成28年)である。
 まだ10年経っていない。
 私などは、変った名前出し、通信制だし、はたして生徒が集まるだろうかと思ったが、とんだ見込み違いだった。
 沖縄のN高だけでは間に合わず2021年には、つくばにS高を開校した。

 N高参入のためか、他の通信制も活性化した。
 今や通信制は定時制を追い抜いて全日制に次ぐ第二の選択肢となっている。
 以前の通信制は、何らかの事情で全日制に通うことが困難な生徒が消極的に選択するものだったが、今は積極的な選択が増えている。
 最早、一時的なブームではない。
 時代の趨勢、時代の流れである。
 
 コロナ禍は不幸な出来事であったが、これにより我々はオンライン教育の可能性について知ってしまった。
 インフラ整備も急ピッチに進んだ。
 「別に毎日通学しなくたって勉強できるじゃん」

 「わが校は、コロナ禍でもオンライン授業で学習の遅れはありませんでした」と胸を張る学校も多いが、皮肉にもこのことは通信制教育の可能性を証明してしまったようなものである。
 これからの通信制は、全日制の強力なライバルとなり得る。

 これから酷暑の夏がやって来る。
 ならば無理に登校させず夏季補講はオンラインでいいのではないか。
 その方が時間の無駄が無い。
 たとえば、こんな形で全日制が通信制に近づいて行くのが、これからの時代だ。

 ICTだ、AIだ、DXだとやっているうちに実は全日制が通信制に近づいて行く。
 このことを自覚するべきだ。
 
 リアルだからできること、対面式だからできること。
 それらを徹底追及しない学校は淘汰されて行くだろう。