私は学校の公式SNS推進派である。
HPにおける動画配信についても積極派である。
学校では、年配の先生がこれらに消極的ないし否定的であるという話も聞く。
年配って、「あなたたちいくつよ?」と、72歳の私はいつも思っている。
愚痴はさておき、今日のテーマは見出しにあるように、これだ。
「HPやSNS担当が情報の先生という学校は、その時点で終わっている」
HPやSNSの運用は広報活動なのである。コミュニケーション活動なのである。
趣味やお遊びであるはずもなく経営に関わる活動なのである。
むろん、情報の先生にはこうした知識やセンスがないと言っているわけではない。
これらを併せ持っている情報の先生も現に知っている。
そうではなく、これは機械のことだから、パソコンのことだからそれに詳しい情報の先生に任せておけばいいやという発想がすでに時代遅れだと言っているのだ。
授業や業務で当たり前のようにPCやタブレットを使っている時代だ。
ユーチューバーやインスタグラマーが全員理工学部出身だとでも思っているのか。
みんなメカについては素人だよ。
数学がダメでも、物理がダメでも、機械ものが全然だめでも、誰もが情報発信ができるようになったんだ。
なのに、HP担当は情報の先生って、いつの時代の話なんだよ。
こういう人事配置をしている管理職の頭の中を覗いてみたいね。
広報・コミュニケーション活動は、別に情報の先生じゃなくてもできるし、そういう方向に持って行かないと。
それに、これから情報の先生には大学受験指導をやってもらわなければいけない。
大学共通テストに情報が加わろうという時代に、HPやSNSばかりやっている場合か。
そういう点でも、「HPやSNSは情報の先生」という学校は終わっている。
次いで、もう一題。
こちらのニュース。
AIが中学・高校のテストを採点 教員の働き方改革に9月から名古屋市が導入へ
名古屋市が2023年9月から市立の全ての中学校と高校に、AI技術を活用したテストの採点システムを導入することを決めた。
教員の働き方改革にからめているが、ある意味これはオマケ。
そう言っておいたほうが、多少なりとも説得力が増すだろうという程度だ。
いまやロボットが手術する時代だ(正確にはロボット支援手術)。
工場に行ったって人間なんていないぞ。
そんな時代に、採点などという単純作業を人間がやっているなんて、そっちの方がおかしい。
入試にもAI採点が導入されるのは間違いない。
少なくともAIと人間の共同作業になるだろう。
埼玉県の高校入試も、次の制度改革の際には間違いなくこれを入れてくるだろう。
優秀な教育委員会の指導主事たちが、マークシート導入します程度の時代遅れの案を出してくるはずがない。
あとは、いつからかという問題だけだ。
それと、CBT(Computer Based Testing)。
授業や家庭学習でPCやタブレットを使っている時代に、テストだけがいつまでも紙であるはずがないではないか。
というわけで、最初に戻るが、「HPやSNSは情報の先生」とか、「機械やデータのことは数学や理科の先生」などと言っている学校に未来はないのである。
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