越谷北高校の教育関係者対象説明会(塾説)に行って来た。
出席御礼を兼ねて、その様子をすぐに学校ホームページにあげているのは非常によろしい。
いつも言うように、この手の発信は内容よりもタイミング(早さ)なのである。
最近始めた学校公式Instagramにも載せている。
◆「せんげん台」駅から徒歩20分
学校公式発表では東武スカイツリーライン「せんげん台駅」東口から徒歩18分となっている。
私(老人)の足で約20分。
若手の塾の先生は15分だったというから、学校発表はほぼ正確だ。
駅前通りを直進。2個目の信号を左折し念仏橋を渡る。新方川(にいがたがわ)沿いを住宅街を左に見ながら南進し、廣橋で左折すれば、間もなく学校が見えて来る。
何度も行っている学校なので場所はよく分かっているが、途中あえて学校帰りの生徒(男子)に行き方を尋ねてみる。元教員の悪いクセだ。
(今日は中間考査最終日なのでこの時間に下校する生徒もいる)
その答えは予想に違わず簡にして要を得たものであった。
受付開始10分前に着いた。
さてどうしたものかと思案していたところ、小さな池の傍にスケッチブックを手に佇む女子生徒を発見。
ちょっと話を聞いてみよう。
こうした行動を学校外ですると怪しまれるが、校内なら問題ないだろう。
小中の教員志望だと言う。
そうかそうか。今の時代、有難い存在だ。
美術の練習をしておく必要があるので、作画の構想(アイディア)を求めて校内を探索中とのこと。
春日部在住。学芸大は遠いから埼玉大学教育学部あたりかな。
「ブラックと騒がれているけど、先生方を見たら、みんな生き生きと楽しそうでしょう」
「はい。そう思います」
普通に大人の会話ができるのもそうだが、こうして自分の意志で自分一人で行動できるのがこのレベルの生徒たち。
用もないのに「付き合って」というのがない。
こういう生徒相手なら、もう一回先生やってもいい。
さてと、そろそろ時間だ。
◆この時間帯、何とかならんか
校長先生とは初対面だが、二人の教頭先生とは古くからの知り合いだ。
そういう仲であるから、遠慮なく言わせてもらうが、13:30からという時間設定は何なのだ、と思う。
普通、塾説は午前中でしょう。
この時間帯では教室を開ける時間に間に合わない可能性があり、それで参加を断念した塾長もいるかもしれない。
学校側にもさまざま事情があるのは分かるが、もうちょと参加する側への配慮が欲しい。
私立がこんなことをしたら「ふざけるな」となるわけだが、公立高校に足を踏み入れる機会がきわめて少ないので、塾長たちも我慢している。
◆1週間前の告知にもビックリ
塾説は夏休み前や、夏休み直後が多いので10月中旬という設定にも驚かされるが、もっと驚いたのは今回の告知が、ちょうど1週間前の10月12日だったことだ。
私立がこんなことしたら(するはずないが)、これまた「ふざけるな」となるが、公立だから我慢しよう。
とは言え、こういう機会を設けてくれるだけで有難い。
来シーズンはもう少し早い時期、かつ早めの告知でお願いしたい。
◆理数科はどこに向かうのか
理数科を擁する学校である。
スーパーサイエンスハイスクール指定校である。
が、その割に理数イメージが湧かないと考えるのは私だけか。
他の理数科が傾斜配点をとっているが、ここは普通科と同じ500点満点。
リベラルアーツを重視する学校なので、理数科と言えども興味関心が極端に理数に偏した生徒はとりたくないし、入学後もそうした教育はしたくない。
それはいい。
ただ、そうなると、この学校の理数科を選ぶ理由は何なのかということにもなりかねない。
塾や中学校の先生方はもちろん、受験生・保護者に対しても「越北の理数を選ぶべき理由」をもっと強くアピールする必要があるだろう。
越北の理念、ポリシーを否定するものではない。
ただ、生徒募集や広報活動に大きな関心を寄せている身としては、「選ぶべき理由」の提示が弱いと感じるのである。
説明会終了後、校内見学した。
前述のとおり中間考査最終日に当たっていたので通常の授業は見られなかった。
だが、生物室や化学室などで探究活動の発表のため自主的に残って活動する生徒の姿を見ることができた。
こういう風景はどんどん発信したほうがいい。
【追記】10月21日
説明会に参加した塾長のレポート記事が見つかったのでご紹介。
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