令和6年度(2024年度)埼玉県高校入試、第1回進路希望状況調査(10月1日現在)の結果が発表された。
詳細データは県教委ホームページへ。
令和6年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査(令和5年10月1日現在)
受験生の皆さんはじめ、多くの方々の関心は各校倍率にあると思われる。
なので、まずはそこから。
◆全日制全体の倍率
普通科・専門学科・総合学科を合わせた全体倍率は1.18倍で、前年同期(1.18倍)と同じである。
◆学科別の倍率 カッコ内は前年同期
普通科 1.27倍(1.28)-0.01
専門学科 0.90倍(0.87)+0.03
総合学科 1.01倍(0.91)+0.10
普通科は下がったが、専門学科と総合学科はやや上がっている。
専門学科をさらに詳しく見ると次のとおり。
農業 0.96倍(0.88)+0.08
工業 0.77倍(0.83)-0.06
商業 0.80倍(0.69)+0.11
家庭 1.08倍(1.18)-0.10
看護 1.41倍(1.05)+0.36
外国語 1.04倍(1.00)+0.04
美術 1.56倍(1.64)-0.08
音楽 0.68倍(0.55)+0.13
書道 0.85倍(0.53)+0.32
体育 1.14倍(0.95)+0.19
理数 1.55倍(1.56)-0.01
福祉 0.43倍(0.48)-0.05
人文 0.70倍(0.25)+0.55
国際文化 0.80倍(1.00)-0.20
映像芸術 1.45倍(1.38)+0.07
舞台芸術 0.73倍(1.10)-0.37
生物環境 1.30倍(1.39)-0.09
◆普通科倍率
カッコ内左側は前年同期、右側が前前年同期の倍率である。
定員の増減については「40人減」などと記した。
市立川越 3.79倍(2.95・3.95)
市立浦和 2.82倍(3.30・3.53)
川口市立 2.48倍(3.66・3.34)
上尾 2.11倍(2.16・1.85)
浦和西 2.08倍(2.10・2.32)
越谷南 2.06倍(2.24・1.92)
川越南 2.05倍(2.12・2.32)
大宮 2.01倍(2.13・1.99)
越ケ谷 1.96倍(2.01・1.98)
蕨 1.92倍(1.68・1.84)
所沢 1.89倍(1.84・1.65)
川口市立 1.84倍(1.63・1.39)
(スポーツ科学)
和光国際 1.78倍(1.66・1.67)
浦和南 1.77倍(1.86・1.82)
大宮北 1.69倍(1.70・1.67)
川口 1.68倍(1.47・1.40)
熊谷西 1.68倍(1.62・1.51)
浦和東 1.65倍(1.53・1.37)
南稜 1.59倍(1.62・2.00)
鳩ケ谷 1.51倍(1.93・2.00)
浦和北 1.49倍(1.55・0.98)
川越 1.49倍(1.51・1.54)
所沢北 1.48倍(1.73・1.99)
所沢西 1.42倍(1.23・1.31)40人減
越谷北 1.41倍(1.43・1.83)
川口北 1.40倍(1.16・1.01)
豊岡 1.40倍(1.21・1.17)
鴻巣 1.39倍(1.29・1.35)
草加東 1.38倍(1.41・1.35)
与野 1.38倍(1.47・1.59)
朝霞西 1.37倍(1.20・1.35)40人減
伊奈学園 1.37倍(1.44・1.36)
浦和 1.36倍(1.58・1.31)
不動岡 1.36倍(1.28・1.23)
八潮南 1.35倍(1.30・1.27)
草加南 1.33倍(1.24・1.08)
入間向陽 1.32倍(1.45・1.60)
大宮光陵 1.32倍(1.25・1.41)
志木 1.32倍(1.35・1.21)
越谷西 1.31倍(1.43・1.54)
深谷第一 1.31倍(1.43・1.69)
本庄 1.31倍(1.22・1.49)
坂戸 1.29倍(1.33・1.21)
普通科平均1.27倍
朝霞 1.26倍(1.20・1.24)
浦和一女 1.21倍(1.31・1.27)
大宮南 1.21倍(1.21・1.30)
川越女子 1.21倍(1.28・1.45)
岩槻 1.18倍(1.26・0.92)
春日部 1.18倍(0.99・1.06)
坂戸西 1.17倍(1.08・1.12)
杉戸 1.17倍(0.84・0.94)
松伏 1.16倍(1.07・0.86)
鷲宮 1.16倍(1.21・1.13)
川口青陵 1.12倍(1.18・1.13)
春日部女子1.11倍(1.06・0.94)
所沢中央 1.11倍(1.25・1.15)
三郷北 1.11倍(0.99・0.92)
庄和 1.08倍(0.78・0.75)
大宮光陵 1.08倍(0.78・0.75)
(外国語科コース)
草加 1.05倍(1.00・1.31)
春日部東 1.02倍(0.96・1.08)
川口東 1.02倍(0.97・0.88)
以上が1.00倍以上の学校。
市立川越が唯一3.0倍を超えた。ただし、一昨年の3.95倍よりは低い。
市立浦和・川口市立は共に2倍台に下がった。特に川口市立は1.18ポイントの低下。
昨年は2倍超が9校あったが、今年は越ヶ谷がやや下がったため8校。
川口北は0.24ポイント上昇し1.40倍。一時の低迷から脱したか。
川口、豊岡も大きく上昇している。
浦和は0.22ポイント下がり1.36倍だが一昨年の1.31倍よりは高い。昨年の高倍率で敬遠されたか。
所沢北も0.25ポイントと大幅な低下。
浦和一女・川越女子・春日部女子はいずれも全県普通科平均を下回った。
春日部の1.18倍は決して高くはないが、4年前の水準まで回復した。
昨年急上昇した岩槻は、その反動が心配されたが1.18倍で踏みとどまった。
杉戸は5年間続いた定員割れ状態から脱した。
両校とも早めの募集広報活動が功を奏した形だ。
三郷北・庄和・大宮光陵(外)・川口東も定員割れ状態からは脱したが、この数字を最後まで維持できるかどうかは微妙なところだ。
◆普通科定員割れ校(コース)
以下の学校は現時点では定員割れである。
鴻巣女子 0.99倍(0.87・0.70)
大宮東 0.98倍(1.04・0.93)
狭山清陵 0.95倍(1.18・0.87)
秩父 0.94倍(0.88・1.10)
上尾鷹の台0.93倍(1.00・0.97)
上尾南 0.92倍(1.13・0.90)
羽生第一 0.92倍(0.74・0.87)
松山女子 0.91倍(0.97・1.00)
越谷東 0.90倍(1.08・1.05)40人増
川越西 0.88倍(1.21・0.99)
草加西 0.88倍(1.05・1.10)
久喜 0.87倍(0.90・0.97)
熊谷 0.86倍(0.99・1.04)
深谷 0.86倍(0.89・0.81)
小川 0.84倍(0.75・0.71)
桶川 0.84倍(0.93・0.91)
新座柳瀬 0.81倍(0.92・1.11)
大宮武蔵野0.79倍(0.87・1.17)
松山 0.78倍(0.86・1.01)
熊谷女子 0.75倍(0.99・1.05)
飯能 0.73倍(0.81)
越生 0.72倍(0.41・0.43)
ふじみ野 0.70倍(0.92・1.20)40人増
日高 0.69倍(0.81・0.70)
富士見 0.69倍(0.43・0.52)
児玉 0.68倍(0.48)
白岡 0.66倍(0.62・0.68)
新座 0.66倍(0.66・0.61)
宮代 0.65倍(0.82・0.80)
三郷 0.63倍(0.46・0.42)
川越初雁 0.61倍(0.56・0.48)
妻沼 0.56倍(0.40・0.52)
北本 0.54倍(0.72・0.58)
栗橋北彩 0.53倍(0.60・0.63)
鶴ヶ島清風0.50倍(0.40・0.52)40人増
松伏 0.43倍(0.68・0.38)
(情報ビジネス)
蓮田松韻 0.42倍(0.32・0.36)
上尾橘 0.41倍(0.40・0.51)
桶川西 0.38倍(0.52・0.73)
日高 0.20倍(0.35・0.38)
(情報コース)
今回定員割れの学校は、昨年、一昨年のどちらか、または両年ともこの段階では定員割れであった。
ここで0.90倍以上の学校は、過去のデータに照らせば、最終的には定員割れ状態から脱する可能性が高い。0.80倍以上の学校は五分五分である。
0.70倍台以下の学校は手員割れ状態からの脱出はきわめて困難であるが、昨年の川越初雁のように0.56倍から定員まで達した例もある。
現時点での定員割れ校の中に、熊谷・熊谷女子・松山・松山女子といった別学の伝統校が含まれているのは残念なことだ。
以上、取り急ぎ倍率のみの報告である。
本日は時間の関係で普通科のみ。
引き続き詳しい分析結果等も掲載する予定である。
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