杉戸高校の塾対象説明会に行ってきた。
 17日と20日の2日間開催。
 他校との重複を想定して日程を複数取るのは私立では時々あることだが、公立ではめずらしい。

 今年度に入って三度目の訪問だ。
 一度目は、トヨタ自動車の女性幹部である大塚友美氏が高校1年生向けに講演をされるというので参観させてもらった。
 二度目は、教職員対象の研修会に講師として呼ばれて行った。

 この学校は駅から近いので助かる。
 元々近いところに持ってきて、何度も行っているものだから余計に近く感じる。
 9時半ごろに東武動物公園駅に着き学校に向かうが、パラパラと帰って来る生徒がいる。
 この時間にもう下校?
 ちょっと早過ぎないか。
 と不思議に思ったが、学校に着いてみて理由が分かった。
 1年生の2クラスが急きょ学級閉鎖になったのだという。
 まだコロナは終わってはいないのだ。
 注意しなければ。

 受付は二人の新任女性教員が担当していた。
 この二人は過日の私の講演会で一番前に座っていた。(より正確には座らされていた)
 まあ若いうちはつべこべ言わず、やれと言われたことは何でもやっておいたほうがいい。

 説明会は3人で回すスタイル。
 校長が挨拶して、教頭が入試関連の話をして、教務主任が学校説明をする。
 資料は過不足なくちょうど良かったと思うが、この学校ちょっと雑なところがある。
 下の写真はパワポスライドをプリントアウトし、配布されたものだが、綴じ方が結構大ざっぱだ。
 見る分には何ら不都合はないのだが、一応お客に渡すものなのだから端っこは揃えろよと思った。

 配布資料の中に1年から3年までの生徒名簿があった。
 私には無用だが、この学校に生徒を送り込んでいる塾長にすれば、教え子が何年何組にいるかが分かるので授業見学の際に役立っただろう。
 これはなかなか気の利いたアイデアだ。
 なお、生徒名簿は当然ながら回収された。

 全学年全クラスの教室を見て回った。
 短い時間であるから授業そのものを見ると言うより、教室の雰囲気を何となく感じるという程度だ。

 最初に3年生の教室を回った。
 知らない人が授業を見に来ているぞというので生徒が落ち着かない。
 別に騒いだりはしないのだが、キョロキョロとこっちを見る生徒が少なくない。
 
 このところ専門学科を見学に行くことが多かったのだが、かれらは誰かが入ってきても、集中を切らすことはない。
 また、浦高、熊高のような学校だと、これまた見学者はガン無視される。
 なので、久しぶりに見る光景だ。
 
 次に2年生、さらには1年生の教室に行ってみる。
 なぜかこちらの方が落ち着いている。
 これは面白い現象だ。
 つまり上級生より下級生の方が、落ち着いており集中度も高い印象なのだ。

 室内に入ろうか入るまいかと躊躇しつつ、ドアの隙間から覗き込んでいると、どうぞとばかり後ろのドアを開けてくれる生徒もいたりする。
 君たち若いのになんでそのような心遣いができるのだ。
 これにはすっかり感心してしまった。

 たまに行って、ちょっと教室を覗いただけで軽々にものを言っては先生方に失礼だが、何となく変化の兆しを感じた一日だった。