春日部ふれあいキューブで行われた進学相談会「入試ファースト春日部」に行ってきた。
 お昼の12時から午後4時までの4時間。
 混雑緩和のため、事前登録した参加者を約40分ごと時間差で入場させている。

 参加校は、公立では地元春日部市の春日部・春日部女子・春日部東・庄和、久喜市の久喜・久喜北陽・久喜工業、越谷市の越谷北・越ヶ谷・越谷西、さいたま市岩槻区の岩槻商業など。
 私立は、地元の春日部共栄はじめ花咲徳栄・昌平・開智未来・叡明など東部地区各校のほか埼玉栄・栄北・浦和学院など。
 次週の越谷会場の方が参加校は多い。

 イベントの報告はここまで。

◆これからは1・2年生対象イベントの時代
 学校選びは3年生になってからというのがこれまでの常識だ。
 受験生・保護者もそう思っているだろうし、指導する中学校や塾の先生方も同じ、受け入れる高校側もそれが前提。
 が、今後高校選びの時期は間違いなく早期化する。

 すでに部分的にはそうした動きが起きているが、今はまだ「動きが早い子もいるね」という程度である。
 だが、あと4,5年もすれば、「3年生にもなって、まだ学校決めてないの」と言われるようになる。

 なぜ、そう言えるか。
 超少子化時代を迎えるからである。
 限りなく小さくなったパイをみんなで奪い合う時代が来るのである。これは100%確定している事実である。

 現状、多くの高校は中学3年生を主たるターゲットとして生徒募集プランを作成しているだろうが、超少子化時代においてこの作戦はまったく機能しなくなる。

 高校側は大胆な発想転換が必要だ。
 むしろメインターゲットを中学1・2年生と想定し生徒募集プランを策定し、中学3年生向けプランは補助的、予備的なものとする。
 そのくらいの発想転換をしないと、気がついた時にはもう誰も残っていないという状況になる。

 むろん直ちにそうなるわけではないが、間違いなくそういう時代になる。
 今は過渡期である。移行期である。
 
 来期に向けては、はっきりと「1・2年生向け」「1・2年生対象」と銘打った募集イベントを企画すべきだろう。
 現在でも「1・2年生もどうぞ」とはなっている学校もあるかと思うが、ついでとかオマケではダメなのだ。メインに据えるべきなのだ。

 次の令和8年度高校入試に向けて、年明けの2月から3月に新3年生向け説明会を実施する学校が増えるだろうという話は何度もしている。これは一時のブームではなくトレンドなのである。
(ここでは短期的な流行をブーム、長期的な傾向をトレンドとしている)

 私も関係している「彩の国進学フェア(さいたまスーパーアリーナ)」が長年使い続けているキャッチフレーズは「キミの学校選びはここから始まる」というものだ。
 20年以上経ち、時代に合わなくなった。
 1・2年生向けにはこれでもいいが、時は7月、3年生向けには「キミの学校選びはここに終わる」の方が相応しいだろう。

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