先週あたりから始まった埼玉県公立高校卒業式。
 今日(18日)の川口北がおそらく最後だろう。
 そこで、自分の中では恒例となっている「卒業式式辞集」である。
 一日かけて各校校長先生の式辞を読んだ。
 聞いている時はそうでもないが、改めて文字で読んでみると、皆さんなかなか深いことを言っておられる。
 
●上尾南(秋元俊一校長)
校長室たより 卒業証書授与式
「曲がり角のある人生を楽しいと思うか辛いと思うか、受け止め方はその人次第でしょうが、人生失敗なく真っすぐに進むことなんて、まずあり得ません。どんなに成功している人でも、たくさんの失敗をしているし、困難な局面を乗り越えています。人生、先が予測できないから面白い。仲間と苦楽を共にしながら進んでいけば、そこには成長した自分たちがいる。キラキラときめく素晴らしい世界があるのではと思います」

●朝霞(久住 毅校長)
校長室だより 第60回卒業証書授与式
「社会の中で生きていく上でより大切なのは、人とつながり協働して、私たちの最適解」を求める力です。自分の能力を差し出すとともに、仲間の協力を求め、利害を調整し、力を合わせて課題を解決していく力です。これは、「学ぼう ともにひたむきに」「創ろう ともにおおらかに」と校歌に謳う朝霞高校の理念そのものです」

●浦和工業(堀口真史校長)
令和6年度 第62回卒業証書授与式
「校舎を閉じることは辛くもあり、悲しいことです。でも悲しんでいてはなんの解決にもなりません。私たちは、新校を作るという大きな使命があります。皆さんも、新校につなげるためにも、その想いに応え、しっかり取り組んでくれました。そして、新校は皆さんが誇れるよう立派な学校にする決意です」

●浦和一女(佐藤成美校長)
第77回卒業証書授与式 校長式辞より
「一人でも多くの一女の卒業生が、大小問わず、自分の所属する組織で、また社会のいろいろな場面で、自信をもって意思決定の場に立って活躍してほしいと思います。一女で培った幅広い知識と豊かな教養、どんなことにも全力投球する強い意思、そして他者を思いやる優しさとで、男女がともに安心して活躍できる豊かな社会の構築に向けて、リーダーシップを発揮してください」

●浦和西(加藤 元校長)
令和6年度 第77回卒業証書授与式 式辞
「3年間育んだ友情を糧に、本校で培った自主自立の精神を生涯忘れることなく、一つ一つの課題や難問に真摯に向き合い、「多様性を享受」し、お互いをリスペクトし合える人間性や、物事の真理を常に追究し続ける姿勢、思いやりあふれる「利他の心」をもった社会のリーダーとして、そして、新たな時代の先駆者として、これからも挑戦者であり続けることを願っています」

●大宮(松中直司校長)
「志を立てよう。未来のためにも。」
「皆さんは大宮高校での様々な経験を通して、この「やり抜く力」を身につけてきたことと思います。(中略)今、皆さんは新たな夢や目標を持ち、それを実現しようと決意し、新たな世界に挑もうとしています。是非、その強い思いを持ち続け、やり抜いてほしいと思います」

●大宮光陵(矼(いしばし) 秀年校長)
第37回卒業証書授与式 式辞
「創造は、正に大宮光陵が大宮光陵たる所以といえましょう。創造とは、これまでになかったものを新たに創り出すことです。これから一層進展することが予想されるイノベーションの世界へ、これまでにない生き方のデザインを提案し、自らが新しい仕事を生み出す担い手となって世界で活躍してくれたらと期待しています」

●桶川西(長谷川彰則校長)
【卒業式式辞】素晴らしい、涙が自然に流れた卒業式でした。
「皆さんの人生は今日、「高校卒業」という節目を迎えました。次の節目に向かって、新たな人生の希望と決意を胸に、更なる飛躍を遂げるべく、歩み始めます。悩んだり、迷ったりしていいのです。そこで立ち止まり、新たな節を作って、前を向いて歩み続けてください」

●春日部(角坂清博校長)
【校長ブログ】第77回卒業証書授与式
「皆さんのような才能のある若者はこの国の財産であり、皆さんのこれからの活躍が、現在、我が国が抱える、外交や経済、エネルギーや環境など様々な課題を解決していくことにつながります。そのためには、「社会の様々な出来事に、自ら課題意識を持つ」ということが重要な出発点となります」

●春日部工業(齋藤 潤校長)
第59回卒業証書授与式を行いました。
「皆さんは本校で3年間「技を磨き心を育む」というスローガンのもと、専門技術の習得と心の修養に励んできました。人の役に立つ、優れた工業製品を作るためにはこの2つの要素が大事であり、だからこそ本校で学んだ皆さんは、まさに「バタフライエフェクト」を引き起こす可能性を秘めていると信じています」

●春日部東(竹本 淳校長)
校長室から⑬(第46回卒業証書授与式)
「あくまでも高校卒業は人生の一里塚に過ぎません。今後は、大学など上級学校で何を学び、そして社会に出てから何を学び続け、社会や自分が所属する組織にとって自分は何が貢献できるのかをアピールしていかなければ、生き残ることが出来ない時代になることでしょう。どのような職業に就くにしろ、学び続ける人間であってほしいと願っています」

●川口(上原一孝校長)
【校長ブログ】旅立とう 未来を信じて~県立川口高校卒業式~
「「ことば」をしっかりと受け止めましょう。馴染みのない「ことば」を何度も見返すうちに、人生や社会は「こういうものだ」という思い込みが薄れていきます。そして、「ことば」の輪郭がくっきりしてきて、世界がずいぶん違って見える時が訪れます。「ことば」をきっかけに、今までとは違う自分に変われます」

●川口北(高松健雄校長)
第49回 卒業証書授与式 式辞
「たとえ何かに失敗しても自分の可能性を信じて、チャレンジをすること、一方で知識だけを詰め込んで賢くなることよりも、自分がやりたいことを探り、究めていくこと、つまりこれが探究ということになりますが、粘り強く、志高く、探究的な学びを続ける人であってほしいと思います」

●川口東(井上一也校長)
【校長室】第45回 卒業証書授与式
「人は決して一人では生きていけません。これからも多くの出会いがあり、様々な人間関係が生まれていきます。その中で常に「感謝する気持ち」を持ち続けてほしいと思います」

●川越女子(西野 博校長)
校長日誌 卒業証書授与式
「私は川越女子高校では伝統的に「前に踏み出す力」「チームで働く力」は自然に身につくと思っていました。だから、最後の一つ「考え抜く力」を意識して身につけてほしいと願ったのです。皆さんは、私の願いどおり様々な場面でよく考え抜いてきました。その成果はすでに、先ほどお話しした学校行事の成功や学習における力の向上に現れています」

●川越総合
令和6年度第27回卒業証書授与式式辞
「知らないと損することはあっても、知っていて損することはありません。そのことが、思わぬところで役立つこともあります。何かをやり続けること、出会いを大切にすること、物知りになることを心掛ければ、活躍の場を掴むことができます。そして、やがて、誰かに声を掛ける人に成長してほしいと思います」

●川越西(金井信也校長)
令和6年度卒業証書授与式校長式辞
「本質的な課題を見つけ、自らが考えて解決策を見出し、実行する能力。他人に頼ることなく、自分で生きていく覚悟と能力を身につける。新しいことに肯定的にチャレンジする姿勢。正しい情報を収集し、世の中の変化を常に把握していくことなどがとても大切なのだと思います」

●川越南(石川良夫校長)
校長日誌 第48回卒業証書授与式を挙行しました
「自分と異なる価値観に出会ったら、決して顔をそむけずにまずは関心を持ってください。価値観が多様に存在する中で全ての人が幸せで持続可能な生活を営むことができる社会を創ること、これはとても難しいことですが、これが将来の日本を支える皆さんに求められている命題の一つだと思います。様々な分野で未来を創るリーダーとなるための、広く強い土台をつくってください」

●北本(本城千晶校長)
第48回卒業証書授与式
「北本高校の校訓とも言える「夢・挑戦・感動」というフレーズ、(中略)北本高校がぶれずに生徒たちに伝えてきた言葉とも言えます。その「夢・挑戦・感動」を今一度かみしめてほしいと思います。どんな夢でもいい。本気で挑戦し、まっすぐに夢を信じて、時には重荷を背負い、困難に立ち向かう、夢を実現すべく努力を重ね、感動あふれる豊かな人生を送っていただきたいと思います」

●熊谷(加藤哲也校長)
令和6年度 卒業証書授与式
「卒業生の皆さんには、学ぶことの楽しさ、素晴らしさを心にしっかり刻み込み、これからの人生、常に、学び続け、学習歴豊かな人になって欲しい、そして、自分史上、最新の学習歴を更新し続けて欲しいと願っています。君たちならできます。何故なら、創立以来変わらぬ教育方針、人を育てる学校、熊谷高校で学んだ卒業生だからです。とてつもない大きな財産です。恐れるものは何もありません」

●熊谷女子(栗藤義明校長)
ご卒業おめでとうございます! 第77回卒業証書授与式・式辞
「人間だけが持つ「優しさや思いやりの心」こそ、争いごとや不幸から人々を解放する唯一の方法だと思っています。一人一人が夢を諦めずに努力を重ね、優しい気持ちを失わず、相手の立場に立って行動できさえすれば、この世の中は素晴らしいものになると信じているからです」

●鴻巣女子(小川 剛校長)
第60回 卒業証書授与式 式辞
「あいさつは、相手の方との信頼関係を築く第一歩で、コミュニケーションのはじまりでもあります。あいさつで、相手の方を尊重しているという意思表示にもなります。返ってきたあいさつの調子で、相手の方の状況や気分を推し量ることもでき、そこから話題を広げられることもできるでしょう。あいさつは、社会性を身につけていく上で基本となるものです」

●越谷総合技術(野口剛志校長)
第37回卒業証書授与式
「これからは「ゲームチェンジャー」の気概を持って、挑戦していって欲しいということです。例えば、それぞれが進む分野において、既存の価値観や慣行が古いと感じたならば、自ら行動し、変化や新しい流れを生み出すことにチャレンジしてみてください」

●庄和(水石明彦校長)
【校長講話】第四十三回卒業証書授与式
「これから皆さんが更なる高みを目指して、社会で立派に活躍していくまでの道のりにおいて、効率ばかりを追い求めるなど愚かであるばかりでなく土台無理な話です。皆さんには、辛い、苦しい経験も、これから更に大きくたくましく成長する上では必要なことです。無駄や失敗、回り道を恐れてはいけません」

●杉戸(松本剛明校長)
【校長日誌】第46回卒業証書授与式
「皆さんを待ち受けているこれからの社会は、今までとは比べ物にならないくらい高速化、そして複雑化していきます。そうした中、答えのない課題に果敢に挑戦し、誰も経験したことのない難局を率先して乗り越えていくためには、物事全体をしっかりと捉え、その本質を見極めることが非常に重要となります」

●草加南(谷ヶ﨑 覚校長)
第47回卒業証書授与式を挙行しました
「先生、先輩、上司や友人からのアドバイスを謙虚に受け入れ、その中に自分の成長のヒントがないかよく考え、ヒントを見つけたらそれを活かして自分を成長させていく、そんな姿勢を決して忘れないでください。皆さんがこれからも「素直な心」を持ち続け、多くのこと学び、吸収し、自分を大きく成長させ、夢を実現してくれることを心から願っています」

●秩父農工科学(服部 修校長)
令和6年度 第120回卒業証書授与式 式辞
「この先必要な力とは何か?新しく、かつ需要のある仕事を生み出すのは、「困っている誰かのために」というような、仕事の目的や意義を常に考えられる人たちだと私は考えています。簡潔に言うと「人間力」のある人。デジタルが当たり前になっていくにつれて、今後ますます必要とされる力だと思います」

●常盤(鴨志田新一校長)
第19回修了証書授与式
「世界に目を向ければ、各地で紛争が続き、多くの避難民を出している国もあります。人類がこれからも繁栄を続け、共存できる豊かな国際社会を築くためには、自分を大切にすると同じくらいに他者を思いやり、行動することが大切です」

●所沢(内田正俊校長)
【全日制卒業式】校長式辞「不完全だからこそ」
「不完全だからこそ、変化し進歩していけるのです。欠点の中に魅力を見出し、平凡で見落としがちな中に宝を見出す力を身につけてほしいものです。(中略)他者と他者が共存し結びつき合えるのは、互いに欠落があればこそだと言えます。不完全な点は、助けてもらいましょう。誰にも不完全な点があるから、自分の得意なところは大いに使ってもらいましょう。それを喜びにできる関係でありたいものです」

●戸田翔陽(鈴木 健校長)
校長ブログ 昨日は卒業式でした。
「、これからの皆さんはもう子供ではありません。子供の時の「夢」をあきらめる必要はありませんが、それを「目標」に変え、「計画」を立て、「手段」を着実に実行していかなければなりません。もちろん、それでも
「目標」を達成できるとは限りません。しかし、それに向かって歩き出さなくては、目標に近づくことはできません」

●新座総合技術(佐久間 博正校長)
卒業証書授与式及び修了証書授与式の挙行
「皆さんは、本校で様々な知識・技術を学び、卒業後、さらに高いステージで技術を学び続けたり、企業等で技術を実践したりすることになりますが、その際、松下幸之助のこの言葉のように成長し続けてください。また、自分自身の利益の追求だけではなく、社会にどのように貢献するかということも考えてください。皆さんの活躍を期待しています」

●新座柳瀬(伊藤孝人校長)
第17回卒業証書授与式
「。これからもまだまだ選択は続きます。時には重大な選択や苦しい選択をしなければならないこともあるでしょう。しかし、選択の結果、うまくいかなければ、他人のせいにするのではなく自らを見つめ直し、もう一度やり直せばいい。そして、うまくいった時には、自らを支えてくださった方々への感謝の念を思い起こしていただきたい」

●羽生第一(相模幸之校長)
第47回卒業証書授与式
「皆さんには ぜひ人生を楽しみ謳歌することも追い求めてほしいと思います 人生を楽しみ充実させるためには人と人との絆をつくることが何よりも大切です この羽生第一高校で出会った仲間との絆をぜひ卒業後も大切にしてください」

●不動岡(関根憲夫校長)
校長日誌 進取の気風No.249「第137回卒業式」
「皆さんは、形はいろいろとあれども、いつかリーダー的存在になるでしょう。自分の人生をしっかり生きている人間は他人をも幸せにできるはずです。この「先行き不透明で答えがなかなか見つからない時代」であっても、高校時代に「千辛万苦」を乗り越えた経験と、「理想を指して進みゆく」姿勢が人生に生かされ、学んだこと、お世話になったことを社会に還元できる人間になるはずです」

●松山女子(黒田勇輝校長)
令和6年度 第77回卒業証書授与式 校長式辞
「今後、その課題多き時代と激しい変化に戸惑い、悩み、迷うことがあるかもしれません。しかし、そんなときは、松女の魂ともいうべき言葉「凛として輝く」を思い出してほしいと思います。この言葉には、知性あふれ、強い芯があり、品格を身に付けた人物に成長するという意味があり、みなさんはこの松山女子高校でこの言葉を胸に、三年間、勉強に部活動に打ち込んできたのです」

●三郷北(橋 功校長)
第43回卒業証書授与式 式辞
「情熱と好奇心を持って新しいことに挑戦し続けてください。誠実さと信頼を大切にし、他者を尊重する人間でいてください。そして、学び続ける姿勢を忘れずに、常に自分を成長させていってください。困難に直面したときには、その経験から学び、前に進む力に変えてください。失敗は成功へのステップです。諦めずに挑戦し続けることで、必ずや素晴らしい未来を切り開くことができるでしょう」

●三郷工業技術(高橋正行校長)
第38回卒業証書授与式(3/12)
「皆さんは、この三年間、多くの仲間と出会い、共に学び、時にはぶつかり合いながら成長してきたはずです。この経験を通して、人との信頼関係を築くことの大切さ、そしてチームワークの力を学んだことと思います。社会に出ても、この経験を忘れずに、新たな出会いを大切にしてください」

●妻沼(有賀弘一校長)
卒業式
「私たちは、同じ場所で、同じ時間を共に過ごしたことを、「かけがえのないたからもの」と感じることがあります。日常的に、人を思いやり、共に笑い、悲しむなど、他の人の考えや感情を受け止めることは、きっと皆さん自身の生活を前向きで豊かなものとしてくれるでしょう。ですから、これを、主体的に生きる力を大切にするのと同じくらい、大切にしてください」

●八潮南(福島 聡校長)
第39回卒業証書授与式 式辞
「卒業を迎えた今、私がこの一年間、皆さんに伝え続けたことを思い出してください。それは、「日々進歩せよ。」という言葉です。「自分はこんなに進歩した」と胸を張って言えることがいくつもあるはずです。それは皆さん各自がこの八潮南高校で培った財産です。今後それぞれの人生を歩んでいくときに必ず役に立つものです。どうか自信をもって幸せな人生を歩んでください」

●寄居城北(新井康之校長)
卒業式における校長式辞(令和7年3月10日)
「皆さんは、私たち先生よりも、保護者の皆様よりも、賢く、心豊かで、幸せにならなければいけません。それは、私たちや保護者の皆様にとっての願い、希望であり、あなた方にとっての権利であり、皆さん自身が、皆さんの子どもたちの世代に対して背負う義務なのですから」

●和光国際(堀 尚人校長)
卒業証書授与式を行いました
「皆さんは、本校で異なる言語・文化・価値観を持つ人々を理解し、積極的に意思の疎通を図ることを学んできました。人の痛みや悲しみを知り、周りの人を慮り、彼らを受け入れ、互いに尊重し合える仲間として、共に未来を拓き、世界のどこかを支える人になってください」 

●蕨(山本康義校長)
第66回卒業証書授与式 式辞
「皆さんには、大学生活を通じて、自分が好きなこと、仕事にできることを見つけてほしいと思います。一方で、皆さんが未熟なままでは気付かないことがあります。皆さんの本業である大学での学び、研究にしっかり取り組んで、皆さんが成長することで、自分が本当に好きなことに気付く力を身に付けてほしいと思います」

●浦和南(相坂賢将校長)
校長ブログ 令和6年度第60回卒業証書授与式
「リスクを恐れて何もしなければ、せっかくのチャンスまで失ってしまいます。成功を引き寄せるためには、リスクを恐れず挑戦することが大事という訳です。新しい環境や未知の分野に踏み出す卒業生の皆さん、これから先の新しい環境で、ぜひ勇気を持ってチャレンジしてください」