天気にも恵まれお彼岸の墓参り。
 それにしても昨日は雪のち雨のち曇りのち晴れと慌ただしかった。
 
 今日3月20日は30年前、地下鉄サリン事件があった日。
 朝の通勤時間帯だった。
 当時すでに教員をやめサラリーマンであった私は地下鉄で通勤途上であった。
 何があったか分からないが乗っていた銀座線の電車が突然止まった。
 何の説明もなかった。
 今ならすぐにスマホで情報収集するところだが、スマホが普及するのはまだずっと後の話だ。
 幸い降車駅まで2駅というところまで来ていたので徒歩で会社に向かった。
 会社に着いてから、テレビのニュースを見て、何か大変な事件が起きたことを知ったが、詳しいことはよく分からなかった。

 この年、1995年は忘れられない年で、1月には阪神淡路大震災が起きている。
 この時も高速道路が折れ曲がる衝撃映像をテレビで見た。

 1995年は明るい話題もあった。
 メジャーリーガーのパイオニア野茂英雄投手が大活躍したのもこの年だ。
 今はMLBで活躍する選手も多いが、最初に道を開いたのは野茂投手だ。
 この年、仕事の関係でロスアンゼルスに行く機会があったが、現地での盛り上がりもすごかった。

 インターネットの普及に大きく貢献したのは、Microsoftの「Windows95」というOSだ。
 この発売がその名のとおり1995年。
 今は情報端末と言えばスマホやタブレットが中心だが、当時はそんなものはなく、唯一と言っていいデバイスはパソコンだった。
 「Windows95」の一つ前に「Windows3.1」というOSがあったが、私が初めてパソコンを買ったのはこの頃だ。
 まだ会社にもパソコンはなかったから、かなり早かったと思う。

 単なる新しいもの好きである。
 流行に敏感というのとはちょっと違う。
 流行になるちょっと手前あたりが食べごろだ。
 これは意識してそうしているわけではなく性格的なものだろう。
 食べるものや着るものについてはほとんど興味が湧かないが、いわゆるガジェット系には反応してしまう。

 長く生きていると記憶がだんだん曖昧になるが、なぜか1995年だけは鮮明に覚えている。