午前は岩槻高校、午後は久喜高校の説明会へ。
 今日はこの2校以外に、和光国際高校、大宮工業高校でも1・2年生以下を対象とする説明会が開催されている。

◆岩槻は新校説明会
 岩槻の説明会は新校説明会と題して行われた。
 令和8年度に6つの新校がスタートするが、そのうちの1校である。

 新校と言うが校地(場所)は現在地である。
 校名もそのままである。
 変わるのは、現在の「国際文化科」が「国際教養科」となることくらい。
 (制服も変わるが)
 校舎や施設設備が老朽化しているので、今後4年かけて大改修する。

 形式上は2校の統合となっているが、事実上は1校の廃校である。
 ただし、廃校という言葉は使わない。
 なくなってしまう方の学校関係者への配慮だろう。
 それはいい。
 が、その分、新校の説明が難しくなる。

 東武アーバンパークライン「岩槻駅」は、急行なら「大宮駅」からも「春日部駅」からも一駅である。
 駅から学校までも徒歩20分程度だから立地としては悪くない。
 今日の説明会でもその点を強調していた。

 次年度募集では「普通科」はいいとして「国際教養科」に集められるかがポイントになるだろう。
 「国際教養」というワード自体は、中学生にはなじみがないかもしれないが、国際教養大学があり、早稲田や上智に国際教養学部があるくらいだからイメージ的に悪くない。
 少なくとも「国際文化」よりは良さそうだ。
 あとは、「国際教養科」に入ったほうがいい理由をどれだけ示せるかだ。

◆久喜は第0回説明会
 久喜の説明会は第0回説明会と題して行われた。
 中学校のことはよく分からないが、高校では2年生3学期のことを「3年0学期」と呼んだりする。
 早く受験生としての自覚を持ちなさいという意味だが、これにちなんだ命名だろう。

 駅からのアクセスは岩槻高校よりさらに良い。
 久喜駅から10分程度。
 校舎は古いが女子校だけあって丁寧に使われているし、昨年大規模改修を行ったばかりだ。
 全教室に電子黒板を配備したのは県で最初だろう。

 部活の盛んな学校であり、それは大きな売りである。
 だが、実際に授業見学した経験から、授業も売りになると考えている。
 先生方は女子の特性を生かした女子校ならでは授業を展開されているわけで、それを実際に見てもらえば「ここで学びたい」という気持ちも高まるだろう。
 年間の説明会日程を見ると授業体験的なものも組み込まれており、どうやら先生方もこのあたり気づいておられるようだ。よかった。

 それにしても、年度末のこの時期に説明会のハシゴをするとは思わなかった。
 何度も言っているように、早期の説明会は、量の確保ではなく質の担保に貢献する。
 まだ眠っている受験生が大部分であるから、そんなに大勢は来ない。
 だが、やって来るのは意識が高く、やる気のある受験生たちばかりだ。
 入学したらリーダーシップを発揮してくれるだろう。
 早期の説明会は、そういう子たちを発見しやすい。