県立浦和の教育関係者対象教育活動説明会(俗に言う塾説)に行ってきた。
 季節外れの塾説である。
 塾説といえば大概5月か6月である。受験生の動きが活発化する夏休みを前に、入試変更点などを塾長らに周知するとともに、学校説明会、体験入学といった募集イベントへの参加を促してもらおうという狙いがあるからだ。
 だが、今回は、公私含めて過去に前例のない1月開催。

◆開催の意図は何だったのか
 なぜ今この時期なのか。
 そこに一体どんな狙いがあるのか。

 塾説としてはありえない日程なのだから、この常識外れの日程について何らかの説明があっても良かった。
 昨日も書いたように、昨日今日明日は私立入試のピークなのである。
 そして休む間もなく公立入試に向け臨戦体制に入って行く。
 塾の先生方が、1年でもっとも多忙であり、精神をすり減らすこの時期に、あえて開いたのだから、学校側にも相応の事情や考えがあっただろう。
 
 通常の開催時期であれば、いちいち開催意図などの説明をする必要はないが、季節が季節なだけに「なぜ今なの、それも浦高が」と思っている人もいるだろうから、それについての言及があっても良かった。

◆大手塾から、教室長らが大挙して
 受付は開会30分前からだったので、それに合わせて行った。
 校門を入るとすぐ、左右に二つの大きな塊ができていた。
 すぐに大手塾の先生方であることが分かった。
 毎年、「浦高〇人、一女〇人」と、合格人数でしのぎを削っているライバル塾だ。
 それぞれ、校門前集合ということになっているのだろう。
 
 今回、定員120人での開催ということだったが、比較的早い段階で事前申し込みは締め切られたのは、大手からの多人数の参加があったのも一因だろう。
 もちろんこれは、学校側としては有り難いことである。浦高に一人でも多く受からせたいと考えている塾の先生方と良好な関係を築いておくことは重要だ。

◆令和9年度入試、なぜ傾斜配点なのか
 臼倉克典校長から、令和9年度入試についての浦高としての考え方の説明があった。
 聞いている方は入試のプロだから、細かい説明は不要だ。
 それよりも、「制度設計の思想」のようなものを知りたい。
 そうしないと、塾に戻って、塾生や保護者に説明ができない。

 たとえば、これまでも学校選択問題を採用してきたが、それはなぜなのか。
 また、9年度から傾斜配点を導入するのだが、その理由はなんなのか。

 こうした「制度設計の思想」のようなものを校長先生の口からはっきり聞けたのは今回の収穫だ。
 塾生に向けて、「浦高は学力重視だから、5教科の学力検査を頑張りなさい」でいいのだが、なんで学力を重視するのかを説明してあげれば説得力が増すはずだ。

 浦高は、ほぼ全員が3年後に大学入学共通テストを受験する学校だ。
 よって。(6教科8科目)の多教科対応ができる生徒でなければならない。
 また、文系でも理系科目に強く、理系でも文系科目に強い生徒でなければない。
 目指す大学は難関であるから、難易度の高い問題に挑戦する気持ちを中学段階からもってもらいたい。
 学校選択問題や傾斜配点を採用するのはそのためである。
 
 というような説明が校長からあった。
 制度設計の背景にある教育方針や教育理念をしっかり聞けたのが今日の大きな収穫だ。

 説明の後は、自由参加で4時間目の授業見学があった。