今日の話題に興味を示してくれるのは主に私立の募集担当者か。
 埼玉県内の多くの私立は、単願・併願という二つの募集区分を持っている。このうち併願は、主として公立との併願であるから、地域の公立の倍率は気になるはずだ。
 受験生・保護者には申し訳ないが、私立高校側としてはある程度高めの倍率が出てくれることが望ましい。

 ということで今日は、比較的規模の大きな公立高校の倍率が、いま現在どうなっているかを調べてみた。規模が大きいというのは、ここでは360人定員または320人定員の学校である。
 地区ごとに見て行こう。

【東部地区・普通科】
▼360人規模
春日部  1.32(1.38)
草加   1.00(1.09)
不動岡  1.35(1.35)
▼320人規模
春日部東※1.03(1.07)
越ケ谷  1.28(1.35)
越谷北※ 1.19(1.27)
越谷西  1.00(1.02)
草加東  1.03(1.17)
 春日部東は人文科、越谷北は理数科を合わせると、学校全体では360人定員となる。 
 いま現在(志願先変更1日目終了時点、以下同じ)、昨年同期倍率を上回っている学校はない。辛うじて不動岡が昨年同期と同じ倍率を維持している。
 1.3倍台が春日部と不動岡、1.2倍台が越ケ谷。

【西部地区・普通科】
▼360人規模
川越   1.37(1.47)
川越女子 1.22(1.18)↑
川越南  1.20(1.48)
所沢   1.38(1.30)↑
▼320人規模
朝霞   0.96(1.35)
朝霞西  1.18(1.11)↑
入間向陽 1.03(1.19)
坂戸※  1.15(1.13)↑
所沢北※ 1.28(1.26)↑
所沢中央 1.01(0.99)↑
所沢西  1.10(1.13)
豊岡   1.07(1.05)↑
松山女子 0.97(1.11)
 坂戸は外国語科、所沢北は理数科を加えると学校全体では360人定員となる。
 上記13校中、7校が昨年同期倍率を上回っている。ただ、所沢が(1.30→1.38)とやや大きく上がっているのを除けば上昇率は小幅である。
 1.3倍台が川越と所沢、1.2倍台が川越女子、川越南、所沢北。所沢北は理数科の倍率が高いのでそれを合わせると1.3倍台となる。
 朝霞は大きく下がり定員割れ状態。川越南も大きく下がり、これまでにない低倍率。

【南部・普通科】
▼360人規模
浦和   1.23(1.47)
浦和一女 1.23(1.31)
浦和西  1.46(1.45)↑
大宮南  1.08(1.34)
川口北  1.04(1.28)
与野   1.03(1.26)
▼320人規模
浦和北  1.05(1.17)
浦和東  0.99(1.32)
大宮※  1.62(1.51)↑
川口   1.12(1.36)
南稜※  1.15(1.33)
浦和南  1.41(1.55)
蕨※   1.18(1.33)
 大宮は理数科、南稜と蕨は外国語科を加えると学校全体では360人定員となる。
 13校中、浦和西と大宮が昨年同期倍率を上回っている。ただ、浦和西は(1.45→1.46)なのでほぼ現状維持である。
 昨年同期との比較で下がり幅が大きいのは浦和東(-0.33)、大宮南(-0.26)、浦和(-0.24)、川口北(-0.24)、与野(-0.23)など。
 大宮が1.6倍台で突出している。1.4倍台が浦和西と浦和南、1.3倍台はなく1.2倍台が浦和と浦和一女。
 上記にはないが、市立浦和は240人募集で1.93倍。昨年同期の1.88倍から上昇している。志願者は463人。大宮の515人(普通科のみ)や浦和西の522人には及ばないが、浦和440人、浦和一女442人などを上回っている。
 川口市立は240人定員の普通科が1.59倍、80人定員のスポーツ科学コースが1.66倍と高倍率を維持している。
 大宮北は普通科280人、理数科40人で、合わせると320人定員となる。普通科(1.48→1.21)、理数科(2.25→1.23)と、共に大きく倍率を下げている。
 
【北部地区・普通科】
▼320人規模
本庄   1.09(1.15)
 360人規模の学校がない。熊谷・熊谷女子が280人定員となったため、320人定員は本庄のみ。ただし、熊谷西は普通科280人と理数科40人を合わせると学校全体では320人定員となる。

◆定員割れ校が倍増
 明日発表のデータがあるので、それを見てからでないとはっきりとしてことは言えないが、普通科だけで見た場合、昨年同期は定員割れ校が約20校だった。が、今年は約40校ある。普通科校はコースも1校としてカウントすると102校。ここではざっと100校として考えると、40%が定員割れという過去に例のない事態となる。

 次年度は中3生の数が今年より大幅に減少する。
 それに合わせて定員減(募集減)を実施することになるだろうが、このままだと公立の半数が定員割れという事態にもなりかねない。