川越女子高校が1・2年生向け学校説明会を開催した(3月26日)。
この日、別の取材があって行けなかったが、同校ホームページにその日の模様が報告されていた。
第4回は当該年度の受験生向けからの通算で、1・2年生向けはこの回のみである。
1・2年生を対象とした説明会は、すでに2月中に大宮、春日部、熊谷女子などが実施している。
学力検査準備で多忙な時期によく設定したものだと思う。
が、高校3年生は自宅研修期中だから、3年担任は比較的時間に余裕があるのではないかと想像したりしている。
2月に実施した3校は予定した人数が集まったようである。
大宮高校は抽選制だった。
春日部高校も満員でお断りした方もいたと校長ブログに書いてあった。
【校長ブログ】自分で学び続ける力~中1・2年生向け学校説明会を開催~
熊谷女子高校は実際に行ってみたが、これも盛況だった。
川越女子高校の3月春休み中という日程はどうなのかと思っていたが、350組700人が集まったと報告されている。
あらかじめ人数制限してこの数だから、希望者はもっと多かった可能性がある。
浦和、浦和一女や熊谷、川越あたりがこの輪に加わってくると、2月3月にに1・2年生対象説明会という形が定着してくるだろう。
東京では日比谷高校が3月23日に1・2年生対象説明会を実施しているから、浦高が始めても何の不思議もないのである。
浦高は前々から小学生対象イベントを熱心に行っているが、目の前の受験生に対するアプローチが不足している。
◆放置されている上位生
学力も意識も高い受験生は、今までどちらかと言うと放置されていた。
かれらは研究熱心なのである。
3年生の夏休みごろになって、ようやく重い腰を上げる受験生とは訳が違うのである。
だが、高校側はかれらに研究の場を提供してこなかった。
しかし、一たびこのような場を設ければ、待ってましたと押しかける。
いや、それは上位校、伝統校の話だろうとお考えの皆さん。
そんなことはない。
私は専門高校にもよく取材に行くが、生徒に聞いてみると、1・2年生のうちから方向を決めていたという子が少なくない。
こういう子には早めに説明会などを開いてあげて、志望校決定を後押ししてあげればいいのだが、秋口になって「ぼちぼち学校選び始めるか」といった生徒に照準を当てている。
マジョリティに焦点を当てて募集戦略や説明会日程を策定するのは合理的ではあるが、それにとらわれるあまり、目的意識の高い子たちが放置されているのが現状ではないか。
何度も言ってきたが、こういう子たちは高校側から見ても、ぜひ入ってもらいたい生徒のはずだ。
これまた繰り返しになるが、競争を煽っているわけではない。
ただ早くしろとけしかけているわけでもない。
一部の高校関係者の中には倍率のみに関心が集中している方がいるようだ。
むろんそれも重要ではあるのだが、募集は量だけでなく質の面からも考えて行くべきだろう。
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