本日のミッション。
文化祭風景を撮影せよ。
埼玉県内公私立高校の文化祭は今週末と来週末がピークである。
専門高校は就職試験シーズンと重なるので10月以降となるが、普通科高校はだいたいこの2週に行われる。
中学生向け受験情報紙用に文化祭の写真を撮っておくのが毎年の仕事だ。
特集を組み、明確な意図を持って撮影する場合もあるが、こうした季節の風物詩的な行事はストック素材として撮りためておく必要がある。
どこかで必要になるかもしれないので、とりあえず撮っておく。
今日は川越高校に行った。
昨年も残暑厳しく大汗かきながら撮影した記憶があるが、今日もまたそれに勝るとも劣らない暑さだった。
◆川越高校、今年のモチーフは伏見稲荷
川越高校の文化祭は「くすのき祭」と言う。
校門を入ると校舎よりも高い巨木がそびえたっている。
この同校のシンボルツリーとも言うべき「楠」にちなんだ命名だろう。
今年の門のモチーフとなったのは、京都・伏見稲荷大社の楼門。
あくまでもモチーフであり、本物そっくりに再現することを目指したものではないが、本物はこんな感じだ。
門は、「門班」と呼ばれる専門部隊が夏休みいっぱいをかけて制作する。
(今年のモチーフは4月に発表されていた)
川越高校「門班」は、浦和高校「門隊」と比べると、見栄えを考え色彩を重視する傾向がある。
結果、ヨーロッパの聖堂などがモチーフに選ばれることが多いのだが、今年は「和テイスト」で来た。
なお、過去の門、すなわち「過去門」は実行委員会HPで見られる。
くすのき祭実行委HP「過去の門ギャラリー」
何度か書いているが、これはもう装飾ではなく、立派な建造物。
建築基準法を適用したほうがいいのではないかと思わせるほどの出来栄え。
このような門を超えた建造物は、名門男子校や工業高校(特に建築科のある)の専売特許かと思っていたが、少しずつ広まりを見せているようだ。
たとえば、これ。
(写真:岩槻高校ホームページより)
「岩高自慢のアーチが皆さんをお出迎え致します!」とあるが、これアーチじゃないね。
かつての名残でアーチと呼んでいるのだろうが、どこも湾曲してないし。
来年からは呼称を変えましょう。
◆川越女子と同日開催
初日の昼過ぎということもあるが、女子校生の姿が少ない。
お決まりの川越女子高校の生徒が見当たらない。
それもそのはず、今年は川越高校と川越女子は同日開催なのだ。
偶然なのか、申し合わせてか、これまでは1週間ずれることが多かったと記憶している。
いつもだったら、スカートをウエストで2回くらい巻き上げて、うっすらと化粧までして訪れる川女生が見られたんだが。
まあ、それぞれの学校の年間計画もあるし、こういう年もある。
◆事前登録制だが当日もOK
校門での混雑を避けるためか、受付はすぐそばの川越第一小学校に設けられていた。
一応、事前登録制になっているが、何か所かにQRコードが掲示されており、その場で登録することもできた。
私が登録しようとスマホと格闘していると、受付にいた生徒が「時間がかかるようでしたら、こちらの名簿に手書きでもいいですよ」と言ってくれた。
見るからに爺さんだし、可哀そうだと思ったんだろう。
いつも思うが気が利く生徒たちだ。
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