さる教育関係者との雑談の中で、「学校はイベント等の告知が遅いね」という話題になった。
 ホームページを見ていると「~が行われました」という記事が多い。
 それはそれでいい。
 それすらもないと、学校がどういう活動をしているかがまったく見えないからだ。

◆2か月では早過ぎ、1か月では遅すぎ
 まず学校が実施するイベント、行事、その他教育活動については、外部からの集客や取材を求めたいものと、特に求めないものがあるだろう。
 求めないものであれば、「~が行われました」の事後報告をSNSやホームページで発信すればいい。

 しかし、中には説明会や相談会のように集客を主たる目的とするイベントがある。
 また、受験生や一般客の集客は求めないが、マスコミに取材してもらい記事化したり放送してもらいたいものもあるだろう。

 ここで問題にしたいのは、と言うより、お願いしたいのは、マスコミ取材を期待しているイベントについてだ。
 この告知が遅い。
 「今週末に〇〇があります」と告知されても、まず対応は不可能。
 来週でも同じこと。
 早めに告知してもらわないと予定が組めないし、人も手配できない。

 と言って、2か月3か月先のことを言われても、「先のことなので確約はできない」ということになる。
 告知のタイミングはなかなか難しいのである。
 まあ、個人的経験の範囲で言えば、遅くて3週間前、早くて5週間前あたりが妥当な線なのではないかと思う。
 むろんイベントの性格などにもよるが、だいたいそのくらい。

 よく、詳細が決まっていないからという人がいるが、それは後回しでも構わない。
 期日、時間、概要。
 それだけでも分かれば、とりあえずスケジュールはおさえておける。

◆拡散のお役に立ちたい
 私自身のことを言えば、学校のイベントにはできるだけ参加し、取材し、記事にしたいと思っている。
 参加できないまでも、情報を拡散し集客のお手伝いをしたい。
 そのため、毎日インスタを見たり、年中ホームページをチェックしたりしている。
 だが、あまりに期日が迫っていると、「まあ、これはスルーでいいか」となる。

 集客を狙うなら、または取材を期待するなら、告知のタイミングを考えなければならない。

 また、回数も重要だ。
 1回ではまず伝わらない。
 SNSで間をおいて数回繰り返す。
 ホームページであれば、半固定の「お知らせ欄」などに一定期間掲出するなどが必要だ。