調べるのに時間を要した割にはほとんど読まれない超マニアックな企画「校長は何を語ったか」シリーズ。
卒業式や入学式の式辞だとそれなりにPV数は増えるが、学期の始業式・終業式だと500は超えるが1000には届かない。
それでも長く続けていればいずれ価値が生まれるかもしれない。
校長先生たちが講話の中で取り上げるニュースや出来事は時代を映す鏡である。
●上尾南(秋元俊一校長)
【2学期終業式 校長講話】
「地球資源は限られています。一人一人の努力でリサイクルを徹底して行わないと困るのは未来の自分たちです。人任せにするのではなく、一人一人が責任を持って行動して欲しいと思います。この冬休み、地球の環境を守るため、行動してみませんか。節電、節約、物品のリサイクル・リユースなど、考えながら取り組んでみてください」
●朝霞(久住 毅校長)
2学期終業式
「11月13日に詩人谷川俊太郎さんが亡くなった。教科書にも詩が掲載されることが多いので、「二十億光年の孤独に僕は思わずくしゃみをした」とか「生きているということいま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ自由ということ」などのフレーズが心に浮かぶ人も多いことだろう。そして谷川さんは本校の校歌の作詞者でもある。この終業式で、全校生徒が声を合わせて校歌を歌う機会が1回減ってしまったことは残念」
●浦和西(加藤 元校長)
令和6年度第2学期 終業式校長講話
「皆さんは、将来、社会が抱えている「不自由さ」、「不幸せ」を解決していくための知識を得るために、この浦和西高校で、あらゆる教科を勉強し、様々な分野の基礎知識を習得しています。(中略)この多感な高校時代に、あらゆる学問の基礎知識を持って、自分の興味関心を深め、様々な思考を巡らすことは、世の中をより幸せにするためのヒントの発見やひらめきを可能にし、必ずや将来の皆さんの生き方につながっていくものです」
●春日部(角坂清博校長)
令和6年度 2学期終業式
「ひらめきやアイデアは、何も考えず、ぼんやりしている時にこそ降りてきます。机に向かって黙々と我を忘れて仕事をしているとき、ひらめきは降りてきません。そうは言っても、勉強や部活動等、様々なことに、焦ったり、不安になったりして、ぼんやりする時間などないかと思います。しかし、ずっと走り続けることは、必ずしもよいことではありません。しばらく走ったら、必ず休んで、自分の走り を見直してみることも大切です。きっと、ひらめきが降りてきます」
●春日部工業(齋藤 潤校長)
【校長のブログ】12/24 終業式を行いました。
「失敗を恐れるあまり最初からあきらめてしまってはいけません。自分の殻を破るのです。もうちょっと頑張れます。勇気を出してバッターボックスに立ちましょう。三振してもアウトになってもいいのです。バッターボックスに立つ、参加する、最後までやることが大事です」
●春日部東(竹本 淳校長)
校長室から⑩(第2学期終業式)
「これから皆さんが生きていく社会は予測困難な社会と言われています。(中略)そのような力をつける必要性から、学力の3要素のうち、特に思考力・判断力・表現力、そして主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度が重視されているのです。そういった視点が日頃の授業や入試に生かされているということを知っておいてください」
●川口(上原一孝校長)
【校長ブログ】一人ひとりのがんばりを称えたい~県立川口高校2学期終業式~
「負けない方程式をつくることです。絶対に勝てる戦略というものはありません。しかし、「これをやったらほぼ確実に失敗する」ことはあります。これは、古今東西の歴史が物語っています。現役受験生の「ほぼ確実に失敗する」パターンは、自分一人だけで勉強することです。受験は団体戦といいます。学校で仲間と乗り越えていきましょう」
●川口北(高松健雄校長)
令和6年度12月全校集会 校長講話
「努力をした上での結果も確かに大事ですが、そこまでのプロセスを重視して、全校生徒の皆さんが勉強でも、部活動でも、学校行事であっても「自分で決めた計画を実行に移す」という基本中の基本を今一度確認してこの冬休みを充実したものにしてほしいと思います」
●川口東(井上一也校長)
【校長室】2学期が終了しました
「大谷翔平選手も2022年に『リラックスする時間すら管理したい』という言葉を残しています。(中略)今日は、この言葉から皆さんの率直な感想を聞きたいと思います。(中略)正解はありません。皆さんはどう感じたか。プリントを用意しますので、教室に戻ったら、自由に書いてください。書ききれない場合は裏に書いても結構です。皆さん全員の言葉を聞きたいと思います。後ほど、読ませてもらいます」
●川越女子(西野 博校長)
校長日誌 全校集会・部活動報告会・壮行会
「皆さんには、具体的か漠然としてかは分かりませんが、それぞれもっと先の目的があって勉強しているはずです。その目的に向かっていかなくては勉強は単なる苦行になってしまいます。ですから、1、2年生はもとより、受験を間近に控えた3年生も、勉強に疲れたら、でいいですから、自分が勉強する目的はなんだったかを考え、一息ついてまた目的に向かって勉強をしてほしいと思います」
●川越南(石川良夫校長)
校長日誌 2学期終業式
「3年生は、間もなく川南を卒業して、新しい世界に進みます。そこでも、新しい自分なりの「守・破・離」のルーティーンが作れるはずです。自分を成長させるために、自分の成長していきたい姿を「守・破・離」のルーティーンに当てはめて、チャレンジしてみてもいいのではないでしょうか」
●熊谷(加藤哲也校長)
令和6年度2学期終業式
「熊高生の皆さんには、熊高ブランド、熊高の矜持を常に胸に、在校中、そして卒業後も、正々堂々と生きる、そんな人生を送って欲しいと思います。そして、もし、間違ってしまったら、心から素直に「ゴメンなさい」と謝れる、そんな人になって欲しいと願っています」
●熊谷女子(栗藤義明校長)
終業式校長講話、一休和尚の頓智を考察する
「皆さんにとってこの1年はどんな1年だったでしょうか。自分の意志によって未来を切り拓く第一歩を踏み出せたでしょうか。そして、知恵を絞り、努力を重ね、誰かのために役立つことができたでしょうか。この年の瀬に、自分自身の心の成長を振り返るとともに、新たな1年に向けて、大きな夢や大きな志を抱いてほしいと思います」
●越谷総合技術(野口剛志校長)
第2学期表彰式・終業式
「今はスマホがあって、暇つぶしには事欠かないのかもしれませんが、そればかりだと健康面や精神面だけでなく、人間関係にも弊害を及ぼすということがたくさん言われているわけですので、明日からの冬休みはたくさん時間があるだろうから、是非、読書をする時間も取って、せめて1冊は読破してほしいと思います」
●庄和(水石明彦校長)
【校長講話】二学期終業式
「選手はみんな、野球のルールに納得してプレーします。そこに一つの規範があるわけです。だからその規範の下でなら、みんなが繋がれるということです。この点で、スポーツは社会より先を行っているわけです。ルールがあるから、普段はなかなか理解し合えない人とも理解し合えるようになる。そういうことです。そう考えるとルールとは素晴らしいものだし、ルールはとても大事だということがわかります」
●杉戸(松本剛明校長)
★動画あり★【校長日誌】第2学期終業式
「気候変動や資源枯渇など、地球規模で考え、世界中が協力しなくてはならない問題は山積しています。自分たちの世代だけでなく、その次の世代、そしてその次の次の世代のためにも、今私たちが意識的に行動しなくてはならないわけです。そのよりどころの一つが、総合的な探究の時間でも取り上げている、SDGsと呼ばれている目標です。国連が達成目標としている2030年まで、あと5年となりました。私たちはどこまで達成できるのか、非常に気になるところです」
●草加東(佐藤智明校長)
悩むことと考えること(2学期終業式 校長講話)
「「悩む」と「考える」はどちらも大切な思考です。悩むということは、それだけたくさんの思考ができている状態で、だれもが悩むものです。その悩みが皆さんの人格を形成しているのです。とはいっても、悩んでばかりでは何も解決しないのも事実です。問題を解決するためには「悩み」から「考える」に思考を変化させる必要があります」
●草加南(谷ヶ﨑 覚校長)
2学期が終了しました
「(前略)当時は「プロでの二刀流は成功しない」と言われましたが、そこで諦めることなくチャレンジし、アメリカに渡ったメジャーリーグでも見事に結果を残しました。まさしく先入観にとらわれることなくチャレンジした好事例だと思います。皆さんもこの言葉をぜひ心に止め、「自分にはできない」「無理である」と考えてしまうのではなく、目標に向かって果敢にチャレンジをしていってほしいと思います」
●秩父農工科学(服部 修校長)
令和6年度第2学期終業式 校長講話
「努力して良い結果を残している生徒がいる反面、授業観察をしていて「どうしてこんな状況になるの?」と、残念に思う場面もありました。欠点が付いた背景には、①遅刻・欠席が多い、②課題などの提出物を期限までに出さない、③考査に向けた十分な準備をしていないなど、私から見れば怠慢と思えるるものばかりです。もったいないことです。時間は限られていますが、3学期に向けて冬休み中に課題や補習にしっかり取り組み、ここで挽回することを強く願います」
●常盤(鴨志田新一校長)
全校集会 & 激励会
「同じ出来事や事象でも、人によってはボジィテブに捉えたり、ネガティブに捉えたり様々です。例えば、看護の勉強でも、その勉強をどう捉えるか、その価値観によって、その後の結果が変わってみます。価値観を変えることで、人生を良く生きるのは、自分次第です。皆さん、自分を知って、幸せな人生を送りましょう」
●所沢(内田正俊校長)
2学期終業式あいさつ「ふつう」は「ふつうでない」
「教育の場では「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」と言われます。魚を与えるのはそのときだけで終わりますが、魚の釣り方を教えると、この先も繰り返し魚を手に入れることができるからです。所沢高校はそういう学校だと感じています」
●新座総合技術(佐久間 博正校長)
2学期終業式を実施しました
「忘れ去られようとしていた歴史上の人物や出来事が、テレビドラマや映画をきっかけに、再び脚光を浴びることがあります。(中略)皆さんも、最近再評価されている偉人や出来事についてぜひ調べてみてください。ネットで調べるだけでなく、書店や図書館に足を運ぶのも良いでしょう。皆さんにとって、かけがえのない1冊になる本が埋もれているかもしれませんよ」
●新座柳瀬(伊藤孝人校長)
2学期終業式
「最後に、私からは手軽に読める新書本1冊、アンデシュ・ハンセン、久山葉子訳『スマホ脳』(新潮新書)を推薦いたします。本校図書室にも所蔵されています。この本は2021年に1番売れた本ですが、これを読むとiPad を世に送り出したスティーブ・ジョブスがなぜわが子に触らせなかったのかがよくわかります。ジョブスは「依存症」を引き起こすことを予知していたのでしょう」
●羽生実業(韮塚光信校長)
2学期終業式校長講話について
「本校の農業部が一生懸命地域連携を行っています。本校の地域連携は埼玉一と感じています。すべての地域連携については言えませんが、「春の即売会」(4月)から始まり、(中略)、さらには羽生市給食センターへの「農産物やハチミツの提供」など、全部で15項目にわたる地域連携を行っています。なかなかできるものではありません。本校の特徴です。これからも継続してほしいと願っています」
●羽生第一(相模幸之校長)
第2学期終業式
「私個人の今年のニュースの第1位は、一高生や先生方と楽しく有意義な1年間を過ごすことができたことです。皆さんにとっての今年の大きなニュースは何だったでしょうか。この1年で、いろいろな人に出会ったり、いろいろな経験をしたり、それぞれに思い出があるのではないかと思います。また、精一杯頑張ったことや自分の中で成長した部分などもあるのではないでしょうか」
●三郷工業技術(高橋正行校長)
2学期終業式 校長講話
「環境問題は、一人ひとりの行動によって大きく変わっていくものです。(中略)たくさんの人が同じように行動すれば、大きな変化につながります。皆さんには、地球の未来を担う力があります。一人ひとりが責任ある行動をとることで、持続可能な社会を実現できるのです。共に力を合わせ、より良い未来を創造していきましょう」
●妻沼(有賀弘一校長)
令和6年度 2学期終業式
「3年生の皆さんは、既に進路が決まった人もいます。残された妻沼高校での生活も僅かになりました。高校生活に悔いを残さぬよう、自らも挑戦し続けてください。また、学校生活が残り少ない今だからこそ、下級生への思いやりや、良い見本となる行動を心掛けてください」
●八潮南(福島 聡校長)
令和6年度 第2学期終業式講話
「これから始まる冬休みは、ゆく年を振り返り、くる年に思いをはせる時でもあります。これまでの取り組みを振り返り、自分が「進歩」しきれなかったことは何か、「進歩」するには何が足りなかったのかについて「厳しく反省」し、新たな年の初めである学年最後の3学期に何をするのか。このことについてじっくり考える絶好のタイミングです」
●寄居城北(新井康之校長)
第2学期終業式における校長講話
「皆さんの「いのち」がより良く伸びること、それが「成長」です。先ほどの表彰についての話の中で触れたように、自分が成長することも人が成長することも、尊いことです。どうか、自分のいのちも他人のいのちも大切にしてください」
●和光国際(堀 尚人校長)
【2学期終業式校長講話】
「自分のマイナスの面ばかり目を向けるのではなく、「勉強は苦手だけど、部活が好きで一生懸命取り組んでいる。」とか「地味で目立たないけど、人に優しく接することができる。」というふうに自分の「いいところ」「得意なところ」「できるところ」に目を向けてみてください。そうすることによって、自分に自信がつき、これからの皆さんの人生も良い方向に進んでいくと思います」
●蕨(山本康義校長)
12月全校集会 校長講話
「入試の本番を控え、「失敗できない」と誰もが思っていると思います。部活動などにおいても、試合当日は極度の緊張に見舞われるものです。そんなときは、「しなやかマインドセット」の考え方を取り入れるとよいと思います。「つまずいたら失敗」ではありません。大切なことは、自らの成長です」
●浦和南(相坂賢将校長)
令和6年度 第2学期終業式校長講話
「この研修旅行をきっかけに、さらに英語の学習に熱心に取り組んでください。そして、大学受験を突破し、社会人となって世界に飛躍できる人材に成長してほしいと念願します。南高生には将来、「南十字星」のように光り輝く人材になってほしい、それが校長としての願いです。南高生のさらなる活躍に期待しています」
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