第2回進路希望調査の結果。
 私立の動向を見ておこう。
 繰り返しだが、希望調査は県内私立中学校に通う中学3年生も対象となっている。

◆2か月半で1300人が私立希望へ転換
 まず、第1回(10月1日現在)から第2回(12月15日現在)にかけて公立と県内私立、県外それぞれの希望者数の増減を見て行く。

●公立希望者
 第1回 39.267人
 第2回 37.104人
 増減 -2.163人  

●県内私立希望者
 第1回 11.499人
 第2回 12.812人
 増減 +1.313人

●県外希望者
 第1回 4.191人
 第2回 4.923人
 増減 +732人   
 ※県外は埼玉県外の国立、公立、私立を合わせた数であるが、およそ9割が私立である。

 第1回から第2回にかけて公立希望者は2163人減少した。
 一方、県内私立希望者は1313人、県外希望者は732人増加した。
 公立の減少分と、県内私立と県外とを合わせた増加分がほぼ一致しているから、「公立から県内私立または県外(私立)へ」という動きがあったことが分かる。
 ただ、この動きは毎年起きているものである。
 たとえば昨年度(7年度)の場合も、第1回から第2回にかけて、公立希望者が1726人減少し、県内私立が1104人増加している。

 今年度の場合は、すでに第1回の段階で公立希望者が前年より約2000人減り、県内私立希望者が約1400人増えるという過去に例のない現象が起きているわけで、これに例年通りの動きが加わったと見るのが妥当だろう。

 私立の1331人増加はたしかに大きな数字だが、3年前(5年度)は第1回から第2回にかけて1331人増加している。第1回から第2回にかけて私立が1000人とか1500人増えるのは平常運転なのである。

 ちなみに、今年度、第1回から第2回にかけて希望者が大きく増加したのは次の学校である。

 浦和実業 (533→640 +107人)
 花咲徳栄 (239→342 +103人)
 秀明英光 (213→314 +101人)
 叡明   (490→590 +100人)  
 東京農大三(331→411 +80人)
 山村学園 (312→392 +80人)

◆叡明など大幅増加
 さて、ここまでは今年度の第1回から第2回にかけての変化に注目したが、第2回について、前年同期と比較をしてみよう。

 前年同期と比べ、希望者が大幅に増加しているのは次の学校である。
 
 叡明   317→590 +273人
 山村学園 223→392 +169人
 大宮開成 219→378 +159人
 秀明英光 202→314 +112人
 浦和実業 536→650 +104人
 栄北   153→253 +100人
 西武台  196→294 +98人
 東京農大三321→411 +90人
 星野   439→528 +89人
 昌平   287→372 +85人

 この段階における私立希望者数は、いわゆる「単願」希望者と、一貫校の場合であれば、いわゆる「内進生」を合わせた数と見ていいだろう。
 実際の受験者や入学者には、公立が第一希望の併願組が加わることになる。
 叡明は520人募集であるから、現段階ですでにその人数を超えている。
 東京農大三も400人募集に対し、希望者が411人ですでに募集人数を超えている。

 前年同期に比べて大幅に希望者が増えている学校がある一方、大きく希望者数を減らしている学校もある。その典型が西武文理で、前年同期526人に対し今回406人と、120人減少している。が、これをもって人気低下と考えるわけにはいかない。ここは380人募集だから、これだけ減ってもすでに定員を超えているのだ。昨年度は募集定員の倍近い近い入学者があったから、施設設備のキャパやマンパワーを考えれば、も少し減ってもいいかもしれない。

 県内私立の多くは、公立の合否結果が判明するまで、入学手続きを延期できる制度を設けている。
 公立の結果待ちをしているのは受験生だけではなく、私立高校もそうなのである。なぜなら公立の結果が出ないと入学者の数が決まらないからである。もちろん過去データなどから予測はしているのだが、外れることもある。
 年により入学者が多すぎたり、少なすぎたり。
 公立と異なり私立には募集に精通したプロが必ずいるわけだが、それでも読み切れないことがある。

 本日は私立の希望者にスポットを当ててみた。