今日は休業にしようと思ったが、読者の皆様に一つだけ報告しておこう。
 繰り返しで恐縮だが、「『定員に達したので終了』でいいのか~学校説明会のマーケテイング~」は非常によく読まれており、今この記事を書いている時点でPV(表示数)は2万7千を超えた。おそらく3万は超えるだろう。

 入試直前期に倍率に関連した記事を書くと5万超えなどもあるので、3万という数字自体は特に驚くようなものではないが、「この時期に」、「このテーマで」というのが、自分にとって新たな発見だった。

◆身近なタイトル
 「定員に達したので終了」
 これは受験生や保護者が、学校の申し込みページで実際に目にしている言葉そのものだ。
 当初、「学校説明会におけるキャパシティ・マネジメント」といった硬めのタイトルも考えたが、いまいちしっくり来ない。これでは先生方にすら伝わらない可能性もある。が、名案が見つからず、やけくそで付けたのがこのタイトル。

 しかし、保護者からすれば、「ああ、それ、うちもあった」と、自分の経験と記事が結びついた。
 また、検索する時も、「学校説明会 定員 締め切り」とか、「説明会 定員に達した」といった日常語で検索するので、引っかかりやすかった。
 読まれるか、読まれないかはタイトル次第を再認識した。

◆結果として保護者向けにも
 記事を書いた側の問題意識は、学校の生徒募集マーケテイングであり、募集担当の先生方に、これでいいのかと問題提起している。

 会場設営、資料準備、人員配置、安全管理。これらを考えれば、定員制はきわめて合理的であり、学校側の都合と言うより、むしろ来場者のためとさえ言える。
 だが、マーケテイング的には明らかに機会損失であるから、「定員に達した後のことを考えよう」というのが私の言わんとするところだ。

 だが、結果として、保護者の意見を代弁する形にもなった。
 「説明会に参加したいと言っているのに、なぜ学校から断られるのか」

 それと記事掲載のタイミングだ。
 同じ内容を4月に書いても、だれも興味を示さなかっただろう。
 夏休みに多くの学校が説明会を開いたが、中には満員で申し込めなかった学校があった。もう2学期が始まるし、これからどうしよう。という顧客の課題が顕在化している瞬間に記事が出たのも、多くの人に読まれた要因だろう。

 学校はホームページで日々さまざまな情報を発信しているが、学校が「いま知らせたい」と思っているタイミングと、受験生・保護者がその情報を求めているタイミングが一致しないと読まれない。
 中身も大事だが、タイミングはそれと同じかそれ以上に大事だと改めて思った。